[1位]今月のいいモノランキング
ヴィンテージ市場では100万超え!? “縦列クロノ”が半世紀越しのカムバック
ブツ欲の法定速度違反!? 知る人ぞ知るマル秘クロノ
ブローバの“パーキングメーター”
気をつけ! 礼!……はい、ちゅうも~く! 本日、読者の皆さまに改めて問いたい。スマホで時刻を見られる今、それでも着けたい時計って何だ?と。
ビギン的にはずばり、デザイン・ウンチク・コスパの三拍子を備えた一本。それならばと、今また気分な70sリバイバルの名手「ブローバ」が、今回もやってくれました! その魅力をたんまり語る講義の始まり!!
まず一番に我々の目に停まっ……いや、留まったのは、この70年代薫るレトロな文字盤。クロノグラフが縦に並ぶ独特の顔つきから、ついたあだ名は“パーキングメーター”。自動巻きクロノの黎明期だった1973年に颯爽と現れ、その近未来的な面構えで時計界に衝撃を与えたそうな。
ユニークな文字盤で、当時“パーキングメーター”の愛称で親しまれた。
実際に当時の人々がこれで時間を確認し、駐車違反を回避していた……かは諸説あるものの(笑)、現代のムーブメントでは6時位置のリューズは本来ならば不要。が、初代の雰囲気を完全再現するべく、結果的にリューズが上下2つ!?という超激レア盤に仕上がっているのです!
そのくせケースはより薄めにフィット感を高めているなど、ちゃっかり進化ているのもまたニクい!
ヴィンテージ市場ではオリジナルは100万円超え(!?)との噂も届いていますが、本作は7万円台=完売必至!? これだけ予習すれば準備は万端。うっかり争奪戦に乗り遅れて、落胆&本講も落単……な~んてことにならないよう、今すぐエンジン暖めといてくださ~い! 以上、解散!
パーキングメーターに似てるよね
はい!駐目
“デビルダイバー”や“サーフボード”などに続く、ブランドでも人気の「アーカイブスシリーズ」の第7弾。現代のクロノグラフはリューズがプッシャー中央に配置されるが、本作では初代と同様6時位置にも装備している。ブラウンの2段肉盛りレザーベルトもアイコニックで、ベゼルと調和するブルーグレーのステッチなども芸が細かい。世界限定5000本。クォーツ。径43mm。SSケース。レザーストラップ。10気圧防水。7万1500円。
特徴的な“ブルヘッド”は健在!
だけど……ケースはより薄くなってフィット感をアップデート!
43mm径で存在感も◎
(問)ブローバ相談室
☎ 0570-03-1390
https://bulova.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]写真/工藤 恒(アルフォース) 文/鍵本大河(編集部) スタイリング/佐々木 誠