string(38) "https://www.e-begin.jp/article/364862/"
int(1)
int(1)
  

グラッドハンド×リーガルのセミブローグ オックスフォード シューズ

アメリカントラッドに、6アイレットでさりげなく個性を添加

外羽根の靴に比して内羽根のほうがドレッシーというのは、靴好きにとっては常識でしょう。では、レースシューズの場合、アイレットが少ないとカジュアルに、多いとドレッシーに見えるということにはお気づきでしょうか? ドレス系の短靴では伝統的に5アイレットがお約束(というか、それがちょうどいいあんばいとされております)ですけれど、これを6アイレットにするとエレガントでちょっぴり色っぽく、しかし格調のある引き締まった表情に見えるから不思議です。

去る10月13日にリリースされたグラッドハンド(GLADHAND/2009年設立のアメリカンビンテージテイストを志向するアパレルブランド)×リーガルのセミブローグオックスフォード(穴飾りなどが施された内羽根式のストレートチップのこと)はオーセンティックな米国スタイルでありながら、よく見れば、これが6アイレット。結果、風格あるたたずまいの中に小粋で、さりげなくセクシーな表情がうかがえる、お洒落度の高い大人靴に結実しております。

クラシックなやや短めノーズのシャープなフォルムは、リーガルのアーカイブにある特別な木型によってもたらされたもの。アッパーはグレージング(製革工程において染色後、革の銀面にガラス玉などを押し当てて施すツヤ出し加工のこと)で仕上げられた上質なキップレザー(生後半年~1年の仔牛革)製で、アウトソールにはイタリア産のベンズ(背中部分の革。他の部位に比して取り面が大きく、丈夫で、繊維束の密度が高くて均一)を使用しており、中物として、コルクもしっかりと仕込まれております。

そして製法は、リーガル十八番のグッドイヤーウェルト。なのでソール交換を繰り返しつつ、末永く愛履きすることができるのです。ちなみに、インソールにダブルネームが箔押しされており、靴を収めるための化粧箱(ボックス)もオリジナル……と、コラボモデルならではのスペシャル感が実感できるものにもなっています。

本格靴でありながらも決して没個性ではなく、かといって変化球的なデザインでもなく、6アイレットでサラリッと自己主張する、このバランス感が超カッコイイ本品。靴通も納得の傑作靴ですが、「この秋冬は久しぶりに本格靴を」と検討中のお洒落好きにも自信をもって推挙いたしましょう!

グラッドハンド×リーガルのセミブローグ オックスフォード シューズ

小粋で端正な6アイレットのオックスフォードでありながら、外ハトメ(アイレットの表と裏の両面から取り付けられた補強用の環状金具。または、その仕様のこと)にすることでドレスに寄りすぎることなく、ほんのりカジュアルを添加させているのも、このコラボモデルのデザインポイント。よって、セットアップはもとより、ビジカジの足元にも違和感なくハマるのだ。

グラッドハンド×リーガルのセミブローグ オックスフォード シューズ

本底をうかがえば、この靴が内振り(トウが内側に向かって湾曲した形状のこと)であり、アッパーを前方から見れば、これも内側に傾斜していることが理解できる。ビスポークシューズを想起させる、こうした複雑形状は人の足形にかなった木型で成型されていることの証左であり、ゆえに、この靴は多くの人々の足元にコンフォタブルにフィットするわけなのだ。

グラッドハンド×リーガルの
「セミブローグ オックスフォード シューズ」

製法:グッドイヤーウェルト
アッパー素材:グレージングキップレザー
ソール素材:イタリアンベンズレザー
カラー:ブラック、ライトブラウン、ブラウン
サイズ:24.0~27.0cm
付属:交換用シューレース、オリジナルボックス
価格:各6万3800円

問い合わせ先/GLADHAND CORE ☎ 03-6438-9499
https://glad-hand.com

※表示価格は税込


文/山田純貴

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ