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ここ数年、ファッション業界のキーワードになっている“サスティナブル”! 持続可能な社会を目指して、メゾンブランドから個人ブランドまで、SDGsへの意識が急速に高まっています。長く使えるようにするためのリペアサービスや環境配慮型素材の採用など、その取り組みの内容は実に多種多様……。本連載では「SDSEEDs(エスディーシーズ)」と称して、名門ブランドのサスティナブルの種を紹介していきます!

今回訪れたのは、1986年の創業以来学生からビギン世代までファッション好きを魅了し続けている「フリークスストア」。アメカジをベースに、トレンドをうまく取り入れたウェアやグッズなど展開するセレクトショップなんですが、今春から電気事業にも着手したという情報をキャッチ。あのフリークスが、どうして電気を? いろ〜んな意味で美味しいSDSeedsな取り組みの全貌を早速リサーチしてきました!

教えてくれたのは……

デイトナ・インターナショナル ブランディング本部 ショッププロモーション 梶原さん
2014年入社。福岡県出身。新卒で入社後、直営店で販売員に。全国各地の直営店で経験を積んだのち、「フリークスストア長野」の店長を約3年務めた。異動後は、フリークス電気をはじめ、フリークスストアと地域をつなぐ楽しい仕掛けを考案中。「今年の春に上京したものの、地方へ出張で飛び回ってます(笑)」

夢中になれる生活を全国どこででも

「フリークス ストア」は、全国各地に50近い直営店を展開しています。その広域ネットワークを活かして、コミュニケーションメディア『FREAK』を発刊。これまで、さまざまなエリアに焦点を当て地方創生に力を入れてきました。

例えば、茨城県古河市にある第一号店の2階スペースにコワーキングスペース「&FREAK.(アンドフリーク)」を開設。コミュニティ空間を提供することで、間接的に古河市でのテレワークや東京圏在住者の地方移住をサポートしています。

アパレル会社ならではのユニークな視点で、地域が抱える課題を解決へ導く。今回ビギンが注目した電気事業「フリークス電気」も、その取り組みのひとつとしてスタートしました。

荒れた土地をトウモロコシ畑へ“フリークス電気”の全貌にクローズアップ


「フリークス電気」とは、環境問題と地方創生、2つの側面から世の中に貢献する電気プランです。電気を作り出すエネルギー源は太陽光。国内トップクラスの再生エネルギー比率の電力を供給する「みんなの電力」と、長野の発電所「TS」の協力のもと作られて消費者に届けられます。

おもしろいのは、このプランに加入すると、長野県長野市にある耕作放棄地(農作物が1年以上作付けされず、農家が数年のうちに作付する予定がない田畑や果樹園。害獣の増加や不法投棄の原因となることから問題視されている)をトウモロコシ畑として蘇らせる活動に協力できること。毎月の電気料金の支払い時に、長野県の豊かな自然を次世代へ継承することを目的に結成されたNPO法人「シナノソイル」へ、100円を届ける仕組みになっています。

1000平方メートルくらいの土地です!

そして、「シナノソイル」と「フリークス ストア」に架け橋を渡したのが、梶原さん。フリークスストア長野の店長時代に、地産地消のシーソーマーケットを企画し、ショップの敷地を利用して定期開催するように。地元の大学生が中心となって運営し、世代や性別を超えた長野を愛する人が集まって、イベントは毎回大盛況なんだそう。

「“地域とのつながり”から発展し、フリークス電気の企画が立ち上がりました。耕作放棄地の有効活用と地球にやさしい電気事業に協業で挑戦しています」

ワイワイガヤガヤみんなで収穫
出来上がったとうもろこしはポップコーンに!


植えられるトウモロコシは、爆裂種というポップコーンになる品種です。手間がかからず育てやすいところも魅力的なポイント。「シナノソイル」に参画する「日本ポップコーン協会」の会長、渋川さん監修のもと、ボランティアスタッフの手作業で、化学肥料や農薬に頼らず種撒きから収穫まで行われます。もちろん、梶原さんも一緒にお手伝い。

「私たちが食べているポップコーンって、ほとんどが海外産なんです。たった7%しか国内産がないって知ってました? ポップコーンを新たな長野の名産品にすべく、爆裂種を育てることにしたんです

出来上がったトウモロコシは、一本丸ごと箱詰めになってフリークスストアのショップで販売されます。真空パックに切り込みを入れて電子レンジでチンするだけで、ポンッポンッとフカフカで香ばしい「爆裂 シナノポップ」が出来上がります。フリークス電気の利用者さんへ返礼品としてお配りしたり、収穫体験の機会を設けたり。もっと収穫できるようになった時に計画していることはたくさん!

「やっぱ、シンプルに塩味が美味しい!」

環境はもちろん、家計にもやさしい!?
再生可能エネルギーの何がいいの?

 

料金体系は再生可能エネルギー事業「みんな電力」の協力のもと、家庭向けにプランが作られています。大手と同じ3段階料金設定を採用し、再生可能エネルギー100%の電気となりますが、価格や供給は安定しているのでご心配なく。むしろ、場合によっては電気代の節約にも。電気の健診表さえあれば、たった20秒でシュミレーション可能です。

「フリークス電気は再エネ100%! 燃料に石油や石炭を使わないから、二酸化炭素の排出はゼロです。自分たちや子どもたちのために、限りある資源を大切にしていきましょう」

長野だけでなく、全国を巻き込む
まだまだ広がるフリークスの地方創生


第一弾シナノポップは、2022年10月29日(土)に開催された、渋谷区SDGs協会主催の『遊ぶ!知る!学ぶ!』第1回 SDGsキッズフェスタにて振る舞われました。これからも環境問題や地方課題を、食育体験を通して子どもたちに伝えていく予定です。

「地元ってわけじゃないけど、長野の人や自然が大好きで。フリークス電気が、その魅力を将来につなげる役に立ったらうれしいです」

また、長野県をモデルケースに、同じく路面店のある静岡県でも楽しげな企画を進行中なんだとか。きっと、また、稲妻に打たれたようにビビビッと興味をそそる取り組みに違いありません! アパレルの枠を飛び越える「フリークス ストア」の今後の動向にも要注目です!!

たった5分で申し込みできる!

「フリークス電気」の加入に要する時間は、たったの5分だけ。電気の健診表とクレジットカードを手元に用意して、WEBで申し込みます。現在利用中の電力会社への解約申請や自宅にソーラーパネルを設置する必要もなし! 違約金や解約金は一切かかりません。

第一弾は限定100本!


「爆裂 – シナノポップ」はフリークスストア長野で12月3日から販売開始。虫食いや不揃いなどの理由で製品化に至らなかったトウモロコシは、粒のみの販売もあるかも!? また、残った芯や茎は粉末にして、きのこ栽培の業者へ寄付。きのこの生育中に出てしまう廃棄物はトウモロコシ畑の肥料として使用される予定です。1,151円(税込)

フリークス電気
https://www.freaksstore.com/news/denki/
問い合わせ先
フリークス ストア 長野長野県長野市北石堂町1402-1 甲州屋ビル 1・2F
☎026-226-7915

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