コロン 小峰明彦さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは　#088

「ありそうで意外になかった究極に普通のデイパ、見つけた！」
コロン ディレクター 小峰明彦さん

背負うと肩が痛い。シャープなスクエア型は、ビジネスライクすぎる……。数年前から仕事でPCを持ち運ぶようになって、PCスリーブ付きのバックパックを探しては何度も試してみましたが、機能とデザインが両立するものになかなか出会えませんでした。

そこで見つけたのが、モノリスのバックパック。これがめちゃくちゃよかった。まず、重い荷物を入れて背負っても肩が痛くならない。海外出張時も長時間背負っていたけど、全く疲れませんでした。さすが、ランドセルの老舗セイバンが手掛けているだけあります。

それに使い勝手もいい。ポケットが妙に多いバッグとかあるじゃないですか。あれ、僕みたいなだらしないタイプはどこに何を入れたかわからなくなるから、かえって使いづらいんです（笑）。

その点モノリスは、少なすぎず多すぎずとポケットの数が絶妙で、使いやすさを考えたギリギリのミニマル。そのバランス感が秀逸ですね。

さらに、オーセンティックなデザインもポイント。スクエア型のバッグを“IT系バッグ”と僕は呼んでいますが、ビジネスマン的な印象のそれとは違い、デイパ型だとファッション的に持ちやすい。表面にブランドロゴがないのも、これ見よがし感がなくていいですね。

快適に背負えて、使い勝手もいい。でも機能で華美にはならない、あくまで“普通”のバッグが、僕には一番しっくりきますね。

MONOLITH［モノリス］
バックパック

老舗鞄メーカー、セイバンが手掛けるデイパ。ミニマルなデザインだが耐久性に優れ、モバイル機器の収納に便利な高機能ポケットなどを備える。「バックパック プロ」Mサイズ／W34×H47×D18cm。4万6200円（モノリス）

 
※表示価格は税込み

［ビギン2022年11月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。