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通勤ウェアの常識を変えたハイテク素材といえば、ゴアテックス。なかでも、今欲しい傑作モノはコレだ!!

こんな服を街で着られる21世紀の僕らは絶対に幸せだ

ゴアテックスとゴアテックス インフィニアム

やれコードバンだヌメ革だと啓蒙を繰り返し(笑)、エイジングなる価値基準は今やすっかり定着。超長綿は某ブランドが商品名で謳うまでに。

美飾を語るには素材から、を信念に特に天然繊維の美徳を伝えてきましたが、では最近はどんな素材に注目してた?と振り返ってみれば、、ここ数年とみに頻出する高機能の利便素材が。

ゴアテックス――。

もともとはアウトドア業界で信頼を寄せられていた防水生地のリーディングブランドは、高機能かつ快適なウェアを求める世間のニーズに合わせてか、街でもすっかり浸透! 

その立役者にして最高傑作といえば、今から約15年前、世界に先駆け街着ブランドにゴアテックスを採用したナナミカにトドメを刺します。

最新作ではゴア社の厳し~い品質管理基準をクリアしたドレス工場で仕立てているのが肝。通勤ウェアの快適をネクストレベルに押し上げつつ、独特のハリコシの副次的効果でシルエットがキレイに出現するなど、服としての魅力もすこぶる高い、と。

新定番と言えば、デビューして数年のゴアテックス インフィニアムも外せません。シームテープなどを必要としないため、軽くしなやかな着心地がウリ。一方で素材自体は耐水、また防風性を備えるため、街では必要十分すぎるスペック!! 

ゴア社と関係が深いアークの同作なんて要注目、ひと度羽織ればもう他は着れないかもしれません。

[ゴアテックス]と[ゴアテックス インフィニアム]の違いって?
 
現在は2つのレンジに分かれており、防水性を担保するのが従来のゴアテックス。ウインドストッパー機能や透湿性を備えるゴアテックス インフィニアムは、製品としての完全防水は掲げられぬものの、メンブレン自体は水を通さないため優れた耐水性が期待できる。

濡れない&ムレない![ゴアテックス]

GORE-TEX ゴアテックス
(GORE-TEX/ゴアテックス)

 

ナナミカのバルマカーンこそ仕立て映え最高のドレスゴアだ

nanamica ナナミカのバルマカーンコート
ドレープが抜群に美しい

nanamica[ナナミカ]
バルマカーンコート

2020年に定番ステンカラーの次なる一手として登場。表地には同じ綿でも微光沢を放つツイルを纏い、2層のゴアテックスでしなやかにフィットする。今季は袖口のステッチを排すなどさらに進化。12万1000円(ナナミカ代官山)

nanamica ナナミカのバルマカーンコート
袖口のステッチを排し、カジュアル感を抑えた

 

羽織るとサマになるスマートなAライン

nanamica ナナミカのバルマカーンコート
コートの下に合わせたニットとパンツはスタイリスト私物。

軽くて風を通さない![ゴアテックス インフィニアム]

GORE-TEX INFINIUM ゴアテックス インフィニアム
(GORE-TEX INFINIUM/ゴアテックス インフィニアム)

 

着心地を重視するならゴアゴアしないアークの柔ゴア

ARC'TERYX アークテリクスのソラノ フーディ

ARC’TERYX[アークテリクス]
ソラノ フーディ

同社で人気の定番アウター。ゴアテックス インフィニアムの柔らかさと、天才的立体裁断がマッチして、風を羽織るような着心地に。3万800円(アークテリクス カスタマーサポートセンター/アメア スポーツ ジャパン)

ARC'TERYX アークテリクスのソラノ フーディ

タリアトーレのジャケット12万1000円(トレメッツォ)ユナイテッドアローズのニット1万7600円、同スリッポン2万8600円(ユナイテッドアローズ原宿本店)ピーティー トリノのパンツ4万7300円(PT JAPAN)
 

暖かく肌触り◎なライナーも

ARC'TERYX アークテリクスのソラノ フーディ

知っておきたい。初ゴア傑作年表

1976年:ゴアテックス誕生
新素材の研究のためデュポン社を退職したゴア夫妻の息子ボブが、ePTFEを発見。70年に特許を取得したこのポリマーが生み出す膜は、優れた防水透湿性を示した。76年にはアウトドア業界からファブリックとして受注を受け、偉大なる一歩を踏み出す。

1979年:初アパレル ウールリッチ
防水しつつ蒸れは排出するという夢のような機能を生かし、まずは山用アウターに搭載。そのオリジンには諸説あるが、ブランド既製服としてはウールリッチが初という説が有力。

GTXマウンテンジャケット

 
「GTXマウンテンジャケット」は、その最初期ゴアテックス作を基にダウンを封入し保温力をUP。11万円(ウールリッチ 青山店)

1979年:初ブーツ ダナー
防水シューズの靴内が蒸れてしょうがないというパラドックスに、一筋の光となったのもゴアテックス。同じ米国ブランドのダナーによる新コンセプトのハイク靴に採用された。

ダナーライト

 
緩やかなトレイルを長時間歩くための軽量モデル「ダナーライト」が、袋状のゴアテックスブーティを初採用。7万4800円(ダナー)

1980年:初ランシュー ブルックス
ランニングシューズのようなアッパーが柔らかいシューズにも進出。おかげで水たまりや雪上ランもへっちゃらに。初採用したのは、やはり同郷アメリカの雄、ブルックスだった。

ハガーGT

 
「ハガーGT」に初搭載され、現行では「ゴースト14」等でもゴアテックスモデルが展開されている。1万8700円(アキレスお客様相談室)

2005年:初バッグ ポーター

バッグ ポーター

一般的な鞄では、ポーターが世界で初めて鞄用のゴアテックス ファブリクスを採用。このポーター マグナムは縫い目のある防水バッグとして話題に。※現在は販売終了

2020年:初ワークシューズ レッドウィング
近年は、ゴアテックスの利便性が幅広く認知され、いわゆる定番シューズにも続々とゴアテックス仕様が登場中。例えばみんな大好きレッドウィングのポストマンシューズにも!

ワークシューズ レッドウィング

 
郵便局員が愛用したことからポストマンシューズと呼ばれる#101が防水仕様へと衣替え。5万3240円(レッドウィング・ジャパン)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2022年11月号の表紙

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