特集・連載
良心価格と反比例する質を感じさせる「革イイで賞」2作
本格革靴会議 「モノを大事に」なサステナ社会だし、物価高で「本当に永く使えるモノ」が欲しいし、「今こそ本格靴が必要!」と強く思うからこその珠玉の革靴100連発。おいそれと買える値段じゃないものも多いけど、だからこそ詳細解説したいワケです。ってことで、初心者もツウも納得する「一生靴」をここで見つけてください! この記事は特集・連載「本格革靴会議」#23です。
物価高の今こそ気になる! 3万円台のよくデキ靴大賞[本格靴入門編]
「革イイで賞」
革に一家言持つ靴じゃないと可愛く思えない!ってことで、良心価格と反比例する質を感じさせる力作を表彰。
編集部員&革博士&スタイリストが認定!
スタイリスト
四方章敬さん
ドレス分野の超敏腕スタイリスト。靴単体の魅力を見抜く力はもちろん、服と合わせたときの未来図も想像できるプロ中のプロ。
ライター
山田純貴さん
ビギン歴約30年の超ベテラン。革やカバン、靴に関する深すぎる知識から、部員&スタッフ一同から神のごとく崇められている。
Entry No.1【バーウィック】
2万9700円
Berwick[バーウィック]
Uチップ4477BCVIBK
山田 デュプイ社の革だけあってキメが細かい。履き込んだときのシワには期待できそう。
四方 つまみ縫いが美しく、革質のよさを感じます。バスクシャツなど、オーソドックスなフレンチスタイルに合わせたい。
タケイ もはや3万円を切っていますが、このクオリティは3万円、いや5万円はしそうな高見え具合。
(伊勢丹新宿店)
カーフの最高峰との呼び声も高い仏の名門デュプイ社製
デュプイ社製でこのコスパ!(タケイ)
Entry No.2【パドローネ】
3万800円
PADRONE[パドローネ]
7358‐2100
山田 牛革なのにゴートやカンガルー革かと錯覚するほど風合いが柔らか。シボも均一で良質な革だなと。
四方 革質も加工も素晴らしくてシワまで美しく見える。だからこそ変化球な靴でもしっかり高級感があるんでしょうね。
タケイ オイルとワックスを駆使して履き込まれたような表情に仕上げているのが面白い。
(伊勢丹新宿店)
オイリーなのに艶もある!
シワすら美しく見える加工はホントに凄い!(四方さん)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。