特集・連載
心地よすぎて長く寄り添いたくなる「快適な履き心地で賞」4作
本格革靴会議 「モノを大事に」なサステナ社会だし、物価高で「本当に永く使えるモノ」が欲しいし、「今こそ本格靴が必要!」と強く思うからこその珠玉の革靴100連発。おいそれと買える値段じゃないものも多いけど、だからこそ詳細解説したいワケです。ってことで、初心者もツウも納得する「一生靴」をここで見つけてください! この記事は特集・連載「本格革靴会議」#21です。
物価高の今こそ気になる! 3万円台のよくデキ靴大賞[本格靴入門編]
「快適な履き心地で賞」
ラストにソールにクッションに、“快”を生む術は十社十様。心地よすぎて長く寄り添いたくなる4作を表彰!
編集部員&革博士&スタイリストが認定!
スタイリスト
四方章敬さん
ドレス分野の超敏腕スタイリスト。靴単体の魅力を見抜く力はもちろん、服と合わせたときの未来図も想像できるプロ中のプロ。
ライター
山田純貴さん
ビギン歴約30年の超ベテラン。革やカバン、靴に関する深すぎる知識から、部員&スタッフ一同から神のごとく崇められている。
Entry No.1【リーガル シュー&カンパニー】
3万7400円
REGAL Shoe & Co.[リーガル シュー&カンパニー]
810S
山田 オリジナルの合成ゴムソールは、当然ながらレザーソールより軽いしグリップ力も上。ガラス加工済みの牛革が使われていて、少々の雨なら弾いてくれるところも、快適に通じていると思います。
四方 リーガルが長年培ってきた経験が生かされたオリジナルサドルラストは、日本人の足にはかなり優しいはず。あとはポッテリとしたフォルムが昨今の流行にマッチしているところも好感が持てます。
タケイ クッションカップインソールのおかげで足当たりがマジでふっかふか♪
(リーガルシューアンドカンパニー)
ふかふかクッションのおかげでず〜っと履いても痛くない♪
オン・オフで一日中履いても疲れない(タケイ)
Entry No.2【フォーティセカンド ロイヤル ハイランド】
3万9600円
42ND ROYAL HIGHLAND[フォーティセカンド ロイヤル ハイランド]
CP1501F-11
山田 よ〜く見るとラストがかなり内振りだったり、履き心地にもしっかり配慮して設計してくれているのがわかります。
四方 独自開発されたフラットなラバーソールのおかげでストレスなく歩けるのに、見た目は完全にドレスシューズにしか見えない! アメリカンブローグだけに、やっぱりデニム×スウェット×紺ブレのような、トラッドな装いにハマりそう。
タケイ オンもオフもスニーカー一辺倒で甘やかしてきた足には、これだけ軽くて曲がるラバーソールはありがたい存在です。
(42ND ロイヤルハイランド)
独自配合のラバーソールは軽くてクッション性も十二分!
オリジナルソールが痛みや疲れを軽減(四方さん)
Entry No.3【スコッチグレイン】
3万5200円
SCOTCH GRAIN[スコッチグレイン]
ASSURANCE
山田 左右の羽根が合う部分、いわゆるセンターラインを傾斜させているから甲骨に沿うし、ヒールカップもすぼんでいるから踵が抜けにくい。ビスポーク風設計だから足についてきそう。レザーソールなのに底前とヒールトップにラバーを使ってるのも普段使い向き。
四方 パッと見は完全に本格ドレスシューズで高見えする。この顔つきでミッドソールにEVA入りというのは反則級。
タケイ 価格と仕立てと履き心地のバランスに感動! 初めてのストレートチップに選ぶ人も多いと思います。
(スコッチグレイン 東京スカイツリータウン・ソラマチ店)
厚さ6mmのEVAスポンジをIN!
この顔つきでEVA入りは反則(四方さん)
Entry No.4【ロイド フットウエア】
3万9600円
Lloyd Footwear[ロイド フットウエア]
EW10
山田 聖地ノーサンプトン製ということもあって、ザ・ブリティッシュな顔つきが好印象。変にカッコつけずに、履き心地を重視した正直な木型という印象です。
四方 ごく普通のストレートチップに見えて、ややボリューム感があるから、履きやすくて痛くなりにくそう。差別化を図りたいこだわり派向け。入社5年後くらいに買うというイメージ。
タケイ 日本人の甲高の足を徹底的に研究してラストを設計しているのが、ボリュームに繋がっているのかも。革靴=痛いというイメージがある自分でもトライしやすそうですね。
(ロイド フットウエア 銀座)
日本人の甲高の足にフィットする木型を追求
ノーサンプトン製でこの価格は超良心的(山田さん)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。