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酷使を余儀なくされる靴は、ことにメンテが重要。ってことでビギンは、これまで何度も靴のメンテを取り上げてきましたが、その道の達人によると、まだ「じつは」な意外性ある秘術があるのです!

 

じつはコードバンにカーフ用クリームを使用すると
シミの原因になる!

“水”を知り“水”を制する者が靴ケアを制する!

靴クリームはどれも同じと思い込んで、コードバンにカーフ向けのクリームを使っていませんか?
「コードバンは水ジミができやすい素材なので、水分を多く含むカーフ用は不向き。水分少なめの油性系かワックスを使いましょう」と、藤澤さんがアドバイス。逆に、カーフは水分多めのほうがのびがよく、ツヤ出ししやすいのです。
ただし、水分の多い少ないは商品ラベルに表示されていないので、知りたくばメーカーに確認を。なお、ケアにおいてもコードバンでは水を直に付けず、量もできるだけ控える。一方、カーフでは繰り返し水を足しつつ磨き上げよう。

 

コードバン

Before

コードバン

 

コードバンに最適!
コロニル1909シュプリームクリーム デラックス

コロニル1909シュプリームクリーム デラックス

さまざまな革に使用できる高汎用性クリームだが、含まれる水分量などからコードバン磨きの仕上げに最適。ツヤ出し効果が高いうえ、保革や撥水効果も発揮する。100ml。2800円。

 

水分量少なめのクリームで
ダイナミックに磨く

ツリーを入れ、豚毛ブラシでブラッシング後にリムーバーで汚れを落としたら、水分少なめのコードバン用クリームを靴全体に塗り、下地を作る。さらに乳化性クリームを馬毛ブラシに少量ずつ取り、靴に塗布。力を入れつつブラッシングし、仕上げる。

 

水分量少なめのクリームでダイナミックに磨く

 

水分量少なめのクリームでダイナミックに磨く

 

サフィール ノワールコードヴァンクリーム

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ツヤ出し効果に加え、ニートフットオイルが保革性や保湿性を高める。75ml。2000円。

 

After

After コードバン

コードバンでは、この革らしいみずみずしい輝きが復活。カーフも繊細な光沢と深い色合いを得て上品な姿に。
それぞれが最適な水分量により、理想の風合いに仕上がっている。

 

カーフ

Before

Before カーフ

 

カーフに最適!
M.モゥブレィシュークリーム

水分量が違う!!

M.モゥブレィシュークリーム

「水分とオイル分の量バランスがカーフに最適なんです」と藤澤さん。伸びが良く、革に潤い&栄養をもたらすうえ、その仕上がりは光沢重厚にしてシルキータッチ。50ml。900円。

 

水分量多めのクリームを
靴全体にのばしつつ磨く

水分量多めのクリームを靴全体にのばしつつ磨く

ツリーを入れ、豚毛ブラシでブラッシング。リムーバーで汚れを落としたら、豚毛ブラシに乳化性のクリーム(左)を少量取り、靴に塗布。指に巻き付けたウエスで余分なクリームを拭き取り、馬毛ブラシで仕上げれば、ムラが消えて、革がモチモチになる。

 

After

After
 カーフ

 

(問)ユニオンワークス新宿
TEL.03-5312-9947
http://www.union-works.co.jp/shop/shinjuku/

 

ユニオンワークス藤澤直人さん

ユニオンワークス
藤澤直人さん

メンテナンス達人

新宿店のスタッフで、靴磨きのオーソリティ。「トウやヒールカップの表面仕上げも受け付けていますので、ぜひお問い合わせください」

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠

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