メンテナンス大全集 ソール裏
酷使を余儀なくされる靴は、ことにメンテが重要。ってことでビギンは、これまで何度も靴のメンテを取り上げてきましたが、その道の達人によると、まだ「じつは」な意外性ある秘術があるのです!
じつはソール裏に専用クリームを塗ると
ソールの持ちが違う!
Before
【1】ソールの汚れをブラッシングで落とす
シューツリーを入れ、ブラッシングで土や砂を落とす。この際、毛先が柔らかく密度の高い馬毛ブラシがベターだ。コバ周りも入念に。
【2】クリーナーで汚れを除去
汚れが目立つなら、クリーナーでクリーニングを行う。指に巻き付けたウエスにクリーナーを少量取り、靴底全体に塗り広げていく。
【3】コンディショナーをやさしく塗り込む
1~2分乾かしたらブラシにコンディショナーを付け、ソールやトップリフトに塗りのばしていく。荒れたソールなら量を多めに。
【4】から拭きをする
コンディショナーは5~10分で革に浸透。その後、から拭きで表面に残ったオイル分を取り除くと、光沢が出てしっとりした手触りに。
メンテグッズ
馬毛ブラシ・ジャーマンブラシ・クリーナー・【重要】レザーソールコンディショナー
左上から時計回りに/ブートブラックの馬毛ブラシ7000円。コロンブスの豚毛採用「ジャーマンブラシ8」400円。ブートブラックの「レザーソールコンディショナー」。100ml。1500円。同クリーナー「ツーフェイスプラスローション」。100ml。1200円。以上
月1回の定期メンテに加え、雨の日はアフターメンテを
アッパーには気を使っても、レザーソールのケアを忘れてませんか? じつは「専用コンディショナーでケアすれば返りがよくなるうえ、ヒビ割れしにくく削れにくくもなるので、ソールが長持ちするんです」と語る武田さん。お薦めはブートブラックの、水性&油性の汚れを一気に落とすクリーナーと、保革やカビ止め
効果もある革底用コンディショナーとか。効果絶大。お試しあれ。
返りがよくなりヒビ割れしないので長持ちします!!
After
オイル効果で擦り傷が消え、ツヤが出て見栄えUP。しかも、革にコンディショナーがしっかり浸透しているため、滑りやすくならず、かつしなやかになってヒビ割れを防いでくれる。
(問)コロンブス商品相談室
TEL.0120-03-1321
http://www.columbus.co.jp/products/index.html
コロンブス
武田哲緒さん
メンテナンス達人
靴ケア用品大手の同社の企画、かつ靴磨きの達人。「革に一番重要なのはオイル分。このことはソールでも変わりありません」
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠