ブーツにグローブ、ゴーグル……ウインタースポーツのじつは!? なお手入れ方法
いよいよ本格的な冬到来!・・・ときたら、やっぱり楽しみなのがウインタースポーツ。ここでは“そもそもメンテナンスなんて必要なの!?”と訝るビギナーのために、代表的なスキー用品のお手入れ方法を伝授します。
じつは……グローブの保存は乾燥剤が効く
濡れた状態のまま放置するのは避けるべし
意外と困るのがグローブのお手入れ。「雪が入ったり汗をかいたりすると内部が濡れてしまいますが、そのまま放置しておくと悪臭の原因にもなるし劣化も促進されるので必ず乾かしてから保管しましょう」と小倉さん。「僕らがよく使っているのが100均などで売っている乾燥剤。ひとつ入れとくだけで指先まで湿気を取り除いてくれますよ」
保存はこう
じつは……ゴーグルは内側を拭くのはNG
コーティングを取らないように要注意!
「ゴーグルのレンズの内側はなるべく触らないのが定石です」と言う小倉さん。「レンズには大抵曇り防止やUVカット等の機能を付与するコーティングが施されてるんです。不用意に拭くと傷つく心配もあるので自然乾燥させるのがオススメ。ちなみにゴーグルに付属する袋はクロスの役割も担っています。レンズの外側はケースで拭いてください」
外を拭いて
乾かして
保管
じつは……ブーツはまず分解する
大事なのは“まずしっかり乾かす”こと
小倉さん曰く、「一度履いたらブーツはバラして乾かすのが鉄則」とのこと。「他のアイテムと同じくしっかり乾かしてから保管するために、シェルからインナーブーツ等を出して自然乾燥させるのがベスト。反対に乾いたらシェルの変形を防ぐために、合体させてシェルのベルトを留めて保管するように心がけましょう」
乾燥時は中と外を分けて
インナーブーツ・シェル・ミッドソール
保管時はバックルを留める
じつは……ウェアはシェルと同じ要領で洗える
1シーズンに1回洗うのが目安
「スキーウェアやパンツに関しては普通のアウトドアシェルとメンテ方法は変わりません」と、小倉さん。「ダウンや中綿の有無など、仕様によって方法は異なりますが、シーズン終了後に洗ってあげるのが一般的。専用洗剤などを使って洗ってあげれば撥水性などもしっかりキープしてくれるはずです」
サッポロ エクスペリエンス ベース
小倉 進さん
メンテナンス達人
サロモンが手掛けるメンテナンスに特化した専門店の名物スタッフ。W杯出場経験もある元アルペンスキーヤーで、ケア方法も熟知。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠