特集・連載
インテリア界の一流が選ぶ一生モノとは
結局得する「一生モノ」 うまい棒に牛丼、電気代まで値上がりだって!? どうする?どうなる?日本経済、ぼくらの未来。Beginが愛するベーシックな服や靴や小物を見ても、値上がりこそすれ、値下がる気配はありません……。こんな時代に誰がした? 否、こんな時代だからこそ!せっかく買うなら、ず~っと使えて、長~く愛せるモノこそ絶対正義! この記事は特集・連載「結局得する「一生モノ」」#35です。
誰に何を言われようと己が信じた道を突き詰める。その道のプロフェッショナルたちが、これまでの人生で一番!と推す一生モノをご紹介!
空間デザインの一流が選ぶ「一番存在感のない除湿機」
お洒落部屋の指南書も大人気
インテリアスタイリスト 遠藤慎也さん
モダンな雰囲気のインテリアを得意とする人気スタイリスト。雑誌や広告の他、モデルルームのコーディネートやアパレル展示会の空間プロデュースなど、活動は多岐にわたる。
名作家具と並んでも遜色ない普遍的なデザイン
cado[カドー]
除湿機
キャスターがついたキャリーケースのような除湿機。除菌・消臭剤の併用により、部屋干し臭の原因菌も99%除去する。簡単操作のタッチパネル仕様。W32.7×H68.2×D20.7cm。4万8840円(カドーサポートセンター)
時代が流れても普遍的で、空間に馴染むデザインかどうか。家電はそういう目線で選んでます。機能は日進月歩で進化するので。カドーの除湿機は他と違って下手にデザインされていないのが美点。
スタイリッシュなのに無機質で、部屋の黒子に徹してくれる。もっと高機能なモデルが出たとしても、これは壊れるまで買い替えないな。(遠藤さん)
インテリアの一流が選ぶ「一番美しい椅子」
国内外の傑作家具を知り尽くす
デザインプロデューサー・文筆家 ジョースズキさん
世界の名だたる建築や家具に精通し、雑誌への寄稿からデザインイベントの企画までマルチに活躍する。今年4月より、建築訪問を行うYouTube番組「東京上手」を好評配信中。
繊細なメッシュが作る影もまた美しい
倉俣史朗のHow High the Moon
世界的デザイナー、倉俣氏が1986年に発表し、2019年にセンプレが復刻。建築資材のエキスパンド・メタルで構築した独創的なデザインは圧巻だ。MoMAの永久収蔵品。W96×H70×D83cm。206万2500円(センプレホーム)
30年前のロンドン勤務時、とある金融機関のロビーで初めて実物を目にしました。その姿がとても素敵で、いつか欲しいなと思ったんです。
これほど繊細なメタルパーツで構築した美しい椅子は世界に二つとなく、まさに歴史を作った唯一無二の存在。あるだけで空間や人の気持ちまで変える、そんな椅子他にありません。(ジョースズキさん)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。