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Charlotte Perriand シャルロット・ぺリアンのウッドスツール

「言ってしまえば量産品だけどアート性も木の温もりも感じる」
アーカイブ&スタイル 代表 坂田真彦さん

世の中の生活様式が一気に変わったここ数年、改めて木でできたものに惹かれています。石油製品や金属よりも木とか石とかのナチュラルなものがいいな、と。そんな感覚がだんだん強くなってきた2年ほど前、このスツールに出会いました。

今から半世紀ほど前、レ・ザルクというフランスのスキーリゾートを手掛けた際にシャルロット・ペリアンがデザインしたものだそうで、合板が増えた現代では、この不揃いな木目がますます魅力的に見えますね。シンプルだけど組み木のような作りで、日本の物作りからの影響が感じられるところもいいです。

言ってしまえば量産品なんだけど、アート性も木の温もりも感じられるのが面白い。電源まわりを整頓するのによさそうだな、くらいの気持ちで手を出しましたが、実際に使ってみると小ぶりなサイズ感は日本の住宅事情に合ってるし、置く場所も用途もいろいろな使い方ができて助かってます。

家具に限らず、天然素材の製品はこれからどんどん減っていくとは思いますけど、だからこそ古い木製家具を手入れして長く使っていくことには意味があると思います。

ヴィンテージだらけで収拾がつかなくなっている事務所に対して、自宅は家族と過ごす場所なので古くても汚く見えないというのも重要。このスツールの女性らしく線の柔らかいデザインは、妻からも評判がいいんですよね。

Charlotte Perriand シャルロット・ぺリアンのウッドスツール

Charlotte Perriand[シャルロット・ぺリアン]
ウッドスツール

ミッドセンチュリーの巨匠デザイナー、シャルロット・ペリアンによる屋内用スツール。20年にわたる同施設の開発プロジェクトの一環でデザインされた。質感のよいパイン材製。相場価格11~13万円程度(本人私物)

アーカイブ&スタイル 代表 坂田真彦さん

アーカイブ&スタイル 代表
坂田真彦(さかたまさひこ)

1970年生まれ。ヴィンテージウェアや家具に精通する。自身が出演する地元・和歌山の魅力を発信するラジオ番組『レディオスナックCome Together』がradikoプレミアムにて全国で視聴が可能。

 


[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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