アーバンリサーチ 村手謙介さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #074
「釣果ゼロでも超楽しい! それがこのルアーの魔力です」
アーバンリサーチ バイヤーズセレクト ブランドディレクター 村手謙介さん
仲間とでも一人でも、現地では各々楽しめるバス釣りにハマっています。人との距離に気を使う今の時世にもマッチしますよね。
3年ほど前、世界最大級のアウトドア国際見本市で釣り具メーカーの方と知り合って、それがきっかけで始めました。このルアーはバス釣りのプロの方の別注カラーなんですけど、DRTのルアーは他とは明らかに違う面白さを備えているので紹介したいな、と。
通常、ルアーに備わるベロのようなパーツ“リップ”と、“尾びれ”は固定されているものなんですが、DRTのルアーは着脱が可能で、リップなら大小、尾びれならワイド&スリムと自由に組み合わせられるんです。これ、ミニ四駆で言えばコースのカーブや起伏に合わせてパーツをセッティングするようなもので。
その日のブラックバスの動向を推察して、そのポイントを狙うためにルアーのセッティングを調整。そして実際フィッシングに臨む。「自分で考え」「ギアをイジり」「勝負する」という、男なら誰でも熱中するエキサイティングな時間をもたらしてくれるルアーなんです!
もちろんさまざまなルアーを駆使するのもイイ。でも、パーツを組み替えながらこれ一本で狙うのはもっとイイ。使いこなすのはそう簡単ではなく、僕もこれを手に入れて2年間は本当に釣果ゼロ。でも釣れなくても超楽しい! それこそが、このルアーが持つ魔力なんです。
DRT[ディビジョン・レーベル・タックルズ]
ルアー
ロッド製造から始まった滋賀県大津市の釣り具メーカー「DRT」のオリジナルルアー。特許出願中のカスタム性が通から絶大な支持を得て、定価約6000円に対して数万円の高値がつくことも! 「tinyklash」(本人私物)
アーバンリサーチ バイヤーズセレクト ブランドディレクター
村手謙介(むらてけんすけ)
1979年生まれ。学生の頃からアーバンリサーチに勤務し、店長を経て現職。ECショップ「URBS」のニッチなセレクトにも定評あり。幼少期は弟と釣りを楽しんでいた釣り好きで、歴はリスタート3年目。
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。