ファッションライター いくら直幸さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #073
「やっと辿り着いた安住の一足は大好きなヴァンズとも名コンビに」
ファッションライター いくら直幸さん
僕は流浪の民だ。いや、定住の家はある。では何かって、ソックスの話。
いろいろと楽しむ洋服と違い、下着はコレと決めた私的スタンダードを1週間分ほど揃え、着古してもリピートするのが自分の理想。ただ、納得のいく靴下と一向に出会えず、長年さまよい続けてきた。
求める主な条件は、穿き心地は無論、①今後も手に入る定番品、②生活圏やネットで手軽に購入できる、③買い替えやすい低価格。実際は数千円するモノも何足か所有するが、着用と洗濯を繰り返すデイリーユースには安いほうが気兼ねしない。
で、遂に辿り着いたのが、ファミリーマートのプライベートブランド、コンビニエンス ウェアだ。とりわけ、アイコニックかつ洒落心も効いたファミマ配色のラインソックスは出色のルックス。
とはいえ、見た目&値段だけの出オチでなく穿き心地も上々なうえ、国内外で評価の高いファセッタズムのデザイナー・落合宏理氏との共同開発という点もグッときた。
かくして、数量限定でリリースされた往年のam/pmカラー、無地や丈違いも追加購入して今日に至る。コンビニ靴下=出先で応急として利用する使い捨てのイメージを完全に覆された。
ウチでは妻も大人買いし、内1足を10歳の息子が横取り、さらには7歳の娘まで欲しいと言い出してファミリーで愛用。まさしく、その店名に偽りなし!である。(文/いくら直幸)
Convenience Wear[コンビニエンス ウェア]
ラインソックス
足底はふっくら肉厚のパイル編み。抗菌防臭機能により臭いにくい。22-25cm、25-28cmの2サイズに加え、無地との2足組になったキッズ用(858円)、別の配色など続々と登場中。429円(ファミリーマートお客様相談室)
ファッションライター
いくら直幸(いくらなおゆき)
1978年生まれ。ライター活動20年を迎え、現在はウェブや雑誌、有名ブランド&ショップの広告を手掛けるほか、日テレ『ヒルナンデス!』にも出演中。紹介の靴下は、ヴァンズとの合わせがお気に入り。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。