ダウンジャケットにはドラム式洗濯機とテニスボールが一番
毎日のようにケアが必要な衣類のメンテ=メインは洗濯ってことで、ここでは「洗濯王子」としても名を馳せる中村さんに取材。あまりに身近すぎておざなりになりがちな洗濯&メンテのあれやこれやをお送りします。
じつはダウンJKにはドラム式洗濯機とテニスボールが一番
ドラム型なら簡単に洗濯できる
【1】ジップを閉じて
ジッパーに代表される硬いパーツは、洗濯中に衣類と擦れてダメージに繋がる。ダウンに限らず、面倒がらず閉じるべし。
ニクワックスのダウンウォッシュダイレクト
中身の羽毛に必要な油分を残したまま、表生地の汚れまでパワフルな洗浄力で除去。撥水加工済みの羽毛にも対応する。1400円。
(問)エバニュー
TEL.03-3649-3135
【2】洗剤投入
ネットに入れる
洗濯機で洗う場合、一度に1~2着まで。脱水をかけると遠心力で羽毛が損傷したり偏ったりするので、1分程度の短い脱水を3回ほど繰り返す。
【3】日陰に干して
ダウンを傷めないよう、乾燥機にかける時間は短くするため、まず陰干しをする。
【4】乾燥機に
テニスボールを入れるとフカフカに
なるべく低めの温度で20~30分くらい乾燥。大型の乾燥機の場合、テニスボールを入れると“手でパンパン”と同様の効果が見込めふっくら仕上がる。
こんな手もアリ
グランジャーズのダウンケアキット
ダウンウォッシュ(洗剤)と乾燥機で使用するボール3個のセット。ボールが羽毛の偏りとツブれを防いでくれる。1800円。
(問)キャラバン
TEL.03-3944-2331
じつは洗いやすいので、季節の変わり目にレッツトライ
冬本番には毎日のようにお世話になるダウンジャケット。そのため表生地に皮脂がこびりついたり、中身の羽毛が車のガスを吸うなどして汚れてしまう。「安くはないアイテムなので、長持ちさせるには洗濯が欠かせません」と中村さん。
「基本は手洗いですが、自宅の洗濯機がドラム式ならそれでもOK。ドラム式はダウンジャケットが浮かずに洗えるので、向いているんです」。ダウンジャケットの表地は化繊生地のケースが多いため、じつは洗いやすい。ただしウールなどを使用しているダウンは洗濯表示を事前に確認を。その他、すすぎ時の水量が少なくなりすぎないようにも注意したい。
After
[ 洗濯家 ]
中村祐一さん
メンテナンス達人
家業がクリーニング店だったことから洗濯の奥深さに目覚め、日本初の洗濯アドバイザーとして活躍。メディアへの出演も多数。
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠