ドラム式がなくても大丈夫。ダウンジャケット基本メンテナンス術
毎日のようにケアが必要な衣類のメンテ=メインは洗濯ってことで、ここでは「洗濯王子」としても名を馳せる中村祐一さんに取材。あまりに身近すぎておざなりになりがちな洗濯&メンテのあれやこれやをお送りします。
ダウンジャケット基本メンテナンス術
時には丁寧な手洗いでダウンに感謝&心の洗濯を(笑)
「自宅の洗濯機が縦型だと、洗濯槽の中でダウンが浮きがちなので上手に洗えません。でもご安心を。手洗いはそんなに難しくありません。衿裏や袖口などの黒ずみには、手洗いのほうがピンポイントで対処できますよ」(中村さん)。衣替えの際には、丁寧に“お礼洗い”するのもいいかもね。
メンテグッズ
スポンジ・お洒落着用洗剤・タライ
手洗いのときはタライなど水を張れる容器があるとベター。洗剤はダウン専用でなくても、お洒落着用の中性洗剤があれば問題なし。その他、食器洗いで使うような研磨剤が入っていないスポンジがあると表生地の汚れがスムーズに洗える。
【1】汚れの多い部分を下処理
皮脂が染み込んで生地の色が“濃く”なっている箇所は、少量の洗剤を原液のまま塗布して少し時間を置く。コレだけで落ちが違う。
【2】スポンジで全体をゴシゴシ
汚れているところは硬い部分で、その他は柔らかい部分で
その他は柔らかい部分で
汚れが目視できる箇所は硬い面を用いてゴシゴシと、それ以外は柔らかい面で。その後タライですすぐ。洗剤を残さないように、しっかりと洗い流す。
【3】乾燥機に入れる
すすぎ後に軽く脱水して、陰干しをするなど、ある程度水分をきる。そのうえでコインランドリーなどに行きドラム式の乾燥機に。ちなみに大型の乾燥機を使用する場合、テニスボールを入れると“手でパンパン”と同様の効果が見込めふっくら仕上がる。
After
[ 洗濯家 ]
中村祐一さん
メンテナンス達人
家業がクリーニング店だったことから洗濯の奥深さに目覚め、日本初の洗濯アドバイザーとして活躍。メディアへの出演も多数。
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠