アウターリミッツ 吉田 聖さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは　#072

「エスニックからタコス、納豆まであらゆる料理が旨辛くなる」
アウターリミッツ 海外事業＆PR シニアマネージャー 吉田 聖さん

最初にシラチャー・チリソースの存在を知ったのは、テキサスで過ごした大学生の頃。当時、エスニック系の店に行くと、必ずテーブルにこのソースが置いてありました。もとはタイの港町で生まれたシーフード料理用のソースですが、80年代にアメリカで大ブームになり定着したのだそうです。

定番のフラインググース社のソースは、約60％がトウガラシでできた濃厚な風味。とはいえ、真っ赤な見た目に反して単に辛いだけじゃなく、ニンニクや砂糖、酢が効いていて、旨みや甘みがしっかりある。僕もハマって、いろんな料理にかけていました。

帰国してしばらくはご無沙汰だったんですが、ある日、都内の某高級スーパーで再会。早速買ってみると、やっぱり旨い！

とにかくどんな料理とも相性がよくて、フォーやパッタイといったアジア系はもちろん、ピザやホットサンド、餃子まで合わない料理を探すのが難しいほど。納豆に混ぜてもキムチ納豆みたいで旨いんです。

近頃は自宅で料理をする機会も増えたので、生地から自作したタコスにこのソースをたっぷりかけて、ベトナムのバーバーバーやメキシコのドスエキスといったビールを飲むのが至福のひとときですね。

実は辛さはそれほど強くないので、最近は幼稚園児の娘も使っています。出会ってからかれこれ25年あまり。思い出の味は、今では吉田家の味になりつつあります。

FLYING GOOSE［フラインググース］
シラチャー・チリソース

タイ南部のシラチャー群発祥とされる、今もアメリカで大人気の万能ホットソース。辛さと旨みがクセになる味わい。日本では、海外の調味料が充実しているスーパーなどで購入できる。200ml。410円（フジフードサービス）

※表示価格は税込み

［ビギン2022年8月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。