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SPECIALIZED スペシャライズドのミラーサドル

「自転車好きの永遠の悩み“サドル沼”から脱出できた」
自転車ジャーナリスト 菊地武洋さん

日本のマニアはプロ選手が使っている高価なフレームやホイールを欲しがる人が多いけど、本当に大切なのは快適性です。体に触れる部位の製品はライドの質を大きく左右するので、サドル、ハンドル、シューズのセレクトは楽しいし、終わりがない。

なかでもお尻の痛みは悩んでいる人も多く、サドル沼と言われるほど奥が深いんです。スペシャライズドのミラーサドルも、よりよいサドルをと興味本位で試してみたところ、お尻を鷲づかみにされました。

サドルのお尻が当たるハンモック状の部分は2万2000本の液状ポリマーの支柱から構成されていて、単一素材ながら太さやセルサイズは自由自在。そのため安定性は高いのに、座ってみると驚くほど柔らかい。従来品と比べて座骨への圧力を18~26%も軽減しているそうです。

5万5000円とサドルとしては高価ですが、一度経験すると二度と戻りたくなくなるほど乗り心地がよく、どんな自転車にも取り付けられるので、ずっと品薄状態なのも納得です。

これまでのサドル選びは「できるだけ痛くない」が基本でしたが、この3Dプリンタ製サドルの登場により「座り心地の好み」で選ぶ時代に突入しました。

ミラーサドルにはパワーとローミンEVOの2種類があり、さんざん迷った末、よりソフトなローミンをチョイス。あと何個買い足すか、それが唯一の悩みですね。(文/菊地武洋)

SPECIALIZED スペシャライズドのミラーサドル

SPECIALIZED[スペシャライズド]
ミラーサドル

ミラーサドルとは3Dプリンタを使った製品の総称で、常に品薄が続く同社の最高級モデルだ。写真の最新作、「Sワークス ローミンEVO」は、サドルの幅が143mmと155mmから選択可能。5万5000円(スペシャライズド)

自転車ジャーナリスト 菊地武洋さん

自転車ジャーナリスト
菊地武洋(きくちたけひろ)

1968年生まれ。海外メーカーからも意見を求められる自転車界の重鎮。自転車ライターとしても人気で、著作多数。クロスバイクからロードバイクまで、累計試乗台数は2000台超!と、世界一を自負する。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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