特集・連載
2大頑強カバンの知られざるヒストリー……トゥミvsブリーフィングの[歴史対決]
トゥミ VS ブリーフィング 超頑丈なナイロンバッグ……といえばこの2ブランドの名前を挙げる人は多いことでしょう。とはいえそれぞれ結構違いがあり。その違いを知るため、あえて両者に相対してもらおうというのが本企画。ブランド名の由来がペルーの偶像であるトゥミを、想像上の生き物である竜として。赤×黒がシンボルであるブリーフィングを、個性ある柄を持つ虎として。ビギンがセッティングした7番勝負で雌雄を決していただきます。そんなわけで、さぁ、両者入場です! この記事は特集・連載「トゥミ VS ブリーフィング」#08です。
トゥミとブリーフィング、どちらも歴史を積み重ねてきただけあり、過去に目を向けてもトピックは盛りだくさん。さぁレッツプレイバック。
1975年[トゥミ]
輸入会社としてスタート
当初は茶色のレザーバッグを取り扱い
トゥミの設立は1975年のこと。当初は南米のレザーバッグを輸入する会社としてアメリカで設立。だからメインの色は茶色。今のメインモデルとはもう、全然違う! 社名の由来はペルーの偶像「トゥミ」から取ったものだとか。へぇ~。
1988年
ビギン創刊
1991年[トゥミ]
ビギン初掲載
初掲載はもう30年以上も前。この時点で既に現行品と変わらぬ見た目で、「ボディには防弾チョッキ用に開発されたバリスティックナイロンを使用」とある。これぞ定番の証。
1998年[ブリーフィング]
UAからスタート
本格的展開前はUAで試験的に発売。2000年ビギン初掲載。
ブリーフィングの始まり。それはユナイテッドアローズ(UA)が当時展開していたブルーレーベルの別注品として産声をあげた……って、知ってた? 当初から今に通ずる赤ステッチやミルスペック準拠の作りを貫いていたのだ。へぇ~。
1999年[トゥミ]
時代を先取りしたトレイサー・プログラム開始
このタグが付いていたら安心レベルが1アップ。紛失・盗難にあったプログラムで、元祖エアタグと言ってもいい? サスガデス。
2001年[ブリーフィング]
9.11で生産ストップ
9.11テロ以降、米軍納入品製造のために軍需工場が24時間体制で稼働するほど多忙を極め、ブリーフィングの製造は一時ストップに……。後年、軍需工場へとビギンが潜入取材したことも。
2007年[ブリーフィング]
トロリー発売、大人気!
ブランド初となるトロリーの発売をスクープ。ビギンの巻頭企画BB10の第1位として掲載したところ、プレオーダーの電話がそれはそれは殺到したそうな。みんな待ってたのね。
2010年[ブリーフィング]
ループウィラー×ビギンとの三者コラボ
ループウィラーのスウェットとの奇想天外素材使いトート。ビギンがお願いして実現した伝説的(笑)読者プレゼント企画。この時代にメルカリがあったら、どうなってたか。
2013年[トゥミ]
名古屋限定しゃちほこタグが売れた!
お馴染みのネームタグが、まさかまさかの金のしゃちほこ仕様に!? 名古屋店のオープン時にアニバーサリーとして用意された付け替えタグで、で~ら売れたがや。ビバ、地元愛!
2014年[トゥミ]
大阪限定ヒョウ柄タグはありゃりゃ?
しゃちほこに続けとばかり、大阪店スペシャルで用意されたヒョウ柄は、なんていうかその……あかん。二匹目のどじょうとはならず、一筋縄ではいかないってこと。トホホ。
2017年[ブリーフィング]
待望のゴルフライン開始
もっか大人気のゴルフラインは2017年本格的スタート(こちらでも紹介)。上は定番のCR-4 #02。5万9400円(ブリーフィング ゴルフ 玉川高島屋S・C店)
2019年[トゥミ]
“整理しないトゥミ”ビギン掲載後反響
メインコンパートメント1室のみ、しかも薄手のナイロンというミニマル設計に目をつけて紹介したら、掲載後にヒットしたそう。1万円ちょいというプライスも琴線に触れた?
2021年[トゥミ]
次なる一手はeスポーツ向け?
最新トゥミの逸品は、全世界的に流行するeスポーツに適応したモデル。商売道具のコントローラーに最適な収納ルームを備え、一切の妥協なし。7万5900円(トゥミ・カスタマーセンター)
2021年[ブリーフィング]
“B4ライナー”がなくなった?
最後に意外なトピック。ビギンが長年プッシュしてきた2wayブリーフであるB4ライナーは、“モバイル ライナー 16”という商品名になってアップデートしていました。なんだかちょっと寂しいような(笑)。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。