芸術的なデザインを生む国際的な日本の眼鏡ブランド「マサヒロマルヤマ」
MASAHIROMARUYAMA【マサヒロマルヤマ】
マサヒロマルヤマは眼鏡メーカーのインハウスデザイナーであった丸山正宏氏が、2011年に立ち上げたブランドだ。コンセプトは「美しいライン- 完璧さに疑問を投げかけることで生まれる造形」である。
例えば、通常の完成されたプロダクトとは一線を画し、手描きのラフデザインの要素をそのままアイウェアに落とし込む。これにより“未完成な造形”が生まれ、見る人によって眼鏡、工芸品、アート作品など、異なる認識で受けとれる多面的な意匠となる。他にもユニークなアプローチを数多く行っている。
最新モデルのテーマは「スカルプト」。“彫刻する”という意味だ。ノミと木槌で粗く削ぎ落とした跡や、重ねられた土塊の隙間にできる空間など、彫刻の制作過程にある荒々しさをフレームで表現。
トップ写真の「MM-0066」はアセテートフレームを作り上げて、立体的な削り加工を施すことで彫刻の断面を再現した意欲作だ。同ブランドの芸術的なアプローチは海外でも評価が高い。
下記11の「MM-0052」は、片眼鏡をイメージさせる斬新なデザインで、眼鏡界のアカデミー賞と言われるパリの「シルモドール2020」でグランプリを受賞している。
芸術的なデザインと意外性のあるアプローチで常に驚きを与えてくれるマサヒロマルヤマ。世界中の眼鏡ファンが新作を心待ちにする国際的なブランドだ。
だから本格眼鏡な「マサヒロマルヤマ」のポイント
Point 01.“未完成”を追求するデザイナーの独創性
Point 02.斬新なアプローチと芸術的なデザイン
Point 03.世界のデザイン賞を受賞する実力派
例:52□19(①□②)
=①玉型(レンズ)の左右幅 52mm ②ブリッジの幅 19mm
1.品番 MM-0066
サイズ 51□22 価格 4万1800円
《ラフなカットで“彫刻”の断面を表現》
ビッグシェイプのウェリントンは、フロントを作った後にフレームを削ることで、彫刻のような断面を表現した。滑らかな表面と削られた断面とのメリハリによる立体感が芸術的だ。
2.品番 MM-0067
サイズ 42□27 価格 4万1800円
クリアブラウンのラウンドシェイプは、リムやテンプルにカットを入れることで、凸凹のあるアンバランスなデザインに。均一な工業製品にはない味わい深さがフレームに宿っている。
3.品番 MM-0068
サイズ 43□26 価格 4万1800円
左右非対称の黒縁ウェリントンは、フレームに立体的なカットを施して表面を削っている。光沢のある滑らかな表面と削られた断面とにメリハリが生まれ、見る角度によって表情が変化する。
4.品番 MM-0069
サイズ 45□24 価格 4万1800円
フレームに立体的な削り加工を施したボリューム感のあるウェリントン。クリアグレイのフロントは、見る角度や光の当たり具合によって、カットされた断面がクリスタルのように美しく映える。
5.品番 MM-0065
サイズ 48□22 価格 4万9500円
チタン製のウェリントンはフロントサイドに削り加工を施しており、わずかな凹凸が顔に奥行きを与えてくれる。サイドをカットしたレンズは左右非対称で目元のアクセントになる。
6.品番 MM-0063
サイズ 45□21 価格 4万9500円
マットブラックのラウンドは、フレームを仕上げた後にヤスリで表面に傷をつけて塗装することで、荒々しい質感に。職人が手作業で加工するため、傷に個体差があるのも1点モノの魅力。
7.品番 MM-0064
サイズ 48□22 価格 4万9500円
完成したフロントを職人が手作業で削ることで、彫刻のようなラフなダメージ加工を表現した。メタリカルなブラウンカラーなら、表面加工が良く映えて、まるでブロンズ彫刻のような質感に。
8.品番 MM-0061
サイズ 49□21 価格 5万5000円
一方はフルリム、もう一方は4点留めと左右のフロントでレンズの固定法が違う異色のデザイン。カットしたリムや4本の小さなボルトがポイントで、掛けるとアーティスティックな雰囲気に。
9.品番 MM-0062
サイズ 49□21 価格 5万5000円
メタルのオーバルは、カットしたリムや片方のレンズのみ4点留めを採用した意外性のあるデザイン。フロントは立体的なカットで削られており、手描きのようなラフなラインが面白い。
10.品番 MM-0060
サイズ 50□23 価格 5万5000円
消しゴムで消された鉛筆の線から着想を得た「イレース」シリーズのウェリントン。アンバランスなフォルムが特徴的な太いリムに、スッと横切るアンダーリムのラインが斬新だ。
11.品番 MM-0052
サイズ 48□22 価格 5万5000円
隙間の空いたデザインやゴールドのアンダーリムの効果で、遠くから見ると片眼鏡を掛けているように見える。「シルモドール2020」眼鏡フレームアイウェアデザイナー部門のグランプリを受賞。
12.品番 MM-0031
サイズ 51□21 価格 4万9500円
大ぶりのフォックスシェイプをメタルパーツが横切る斬新なデザイン。NYの国際展示会Loftが主催する「LOFTxTEF アワード」のファッションフレーム部門の最高賞にノミネートされた1本だ。
13.品番 MM-0058
サイズ 47□23 価格 4万9500円
紙をハサミでカットするイメージをフレームに再現した「カット」シリーズのボストン。切り落とされたように見えるメタルリムや余白が、心地良い違和感と軽快なアクセントを演出する。
創業年/2011年
創業者/丸山正宏
国名/日本
問い合わせ先/マサヒロ マルヤマ
☎ 03-6427-2465
デザイナー
丸山正宏
大手眼鏡メーカーで海外メゾンブランドのアイウェア・デザインを手掛け、セツ・モードセミナーでデザインを学ぶ。その後、2011年に自身のブランドを設立する。
※本記事は『本格眼鏡大全』の抜粋です
※表示価格は税込み