ユナイテッドアローズ 内山省治さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #049
「履き心地は超コンフォートなのに他にない色気がある」
ユナイテッドアローズ メンズファッションディレクター 内山省治さん
ローファーのようなスリッポンタイプのレザーシューズに目がないんです。今もかなりの数を所有しているんですが、最近改めて魅力に気づかされたのがグイドのレザーシューズです。
じつは十数年前から知っているブランドで、このモデルを履いていたことがありました。当時日本ではほとんど売っていなかったので、出張でイタリア・ミラノに行ったときに購入。そう聞くとイタリアブランドかと思われるかもしれませんが、本国はイタリアからの移民が多く流入したというアルゼンチンなんです。
それだけにプライスはかなり抑えめなのに作りはイタリア靴っぽく、マッケイ製法とアンライニング仕様で履き心地は至極軽やか。ソールの返りも抜群で、個人的にはスニーカー感覚で履いています。
それでいて少し艶っぽいベルト&バックルは、コインローファーやタッセルローファーにはない色気も。オンにもふさわしいエレガンスと、オフでも頼りたくなるコンフォートを持ち合せるこの靴は、仕事着がカジュアルになってきた現代にすごくマッチしてるんですよね。
じつは10年くらい前から取り扱いたい!とコンタクトを試みてたんですが長年ナシノツブテ(笑)。日本への本格上陸は個人的にもうれしいニュースでした!
GUIDO[グイド]
ローファー
1952年にアルゼンチン・ブエノスアイレスで創業し、2021年の春に日本初上陸。控えめなプライス設定とは裏腹に、作りはかなり本格的だ。「ベルテッドスリッポン」3万6300円(ハイブリッジインターナショナル)
ユナイテッドアローズ メンズファッションディレクター
内山省治(うちやましょうじ)
1975年生まれ。靴を扱う会社に就職後’97年にユナイテッドアローズ入社。現在はメンズ全体を統括するディレクターとして敏腕を振るう。ローファーだけで80足以上を所有する、根っからの革靴好き。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。