矢ノ倉東京 甫坂浩幸さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #048
「ジムのトレーナーもベタ褒め。足袋屋が作るソックス」
矢ノ倉東京 代表 甫坂浩幸さん
歳を重ねるにつれ、肌に直接触れるものにこだわりたくなるのはなぜでしょうね(笑)。正直、ソックスにそんなにこだわりはなかったけれど、ノーダルのソックスを穿いたときは衝撃でした。今までのと全然違うなぁって。
ノーダルは大阪の老舗足袋メーカー、玉井商店によるブランド。熟練の職人が一足ずつ手作業で作るそのソックスは、程よい締め付けで足全体がやさしく包み込まれるような穿き心地なんです。
何より足袋本来の機能が靴下に落とし込まれているから、地面をしっかり踏みしめて歩くことができて楽チン。自然と背筋も伸びますね。
靴を脱いだときやサンダルと合わせたときのビジュアルも新鮮。ナイキのエアリフトや女性のマルジェラのブーツなど、感度の高い人が足袋型の靴を取り入れているように、足袋型のソックスは今後注目が集まりそうな予感がします。
ところで、在宅勤務が増えてから健康を気遣うようになり、ジムに通い始めました。じつはその際もこのソックスを穿いています。するとトレーナーが褒めてくれるんですよ。
親指と人差し指が分かれると、足の指で体を支えようとして重心が中心にくるから、効率よくトレーニングができるとか。気持ちいいうえに体も鍛えられるなんて、一石二鳥ですよね。
NODAL[ノーダル]
ソックス
明治22年の創業以来、足袋・靴下を作り続ける大阪の老舗「玉井商店」が手掛けるソックスブランド。長年培ったノウハウを生かし、日本伝統の足袋を現代風デザインのソックスへとアップデートした。各1980円(NODAL)
矢ノ倉東京 代表
甫坂浩幸(ほさかひろゆき)
1974年生まれ。某インポーターに18年間勤めた後、セレクトショップ向けに卸売会社を設立。昨年には東京・森下にカフェ「フカモリコーヒー」をオープン。ノーダルの履き心地にハマり、毎日愛用中。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。