ヴィンテージバイヤー 栗原道彦さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #047
「ミリタリー顔の日常デイパがアメリカでも頼もしそう!」
ヴィンテージバイヤー 栗原道彦さん
古着の買い付けで、一年の約半分はアメリカにいます。レンタカーでディーラーを訪ね、スリフトショップを巡り、実際に見て、触って毎日宝探し。となるとやっぱり両手が空いていたほうが身軽なんですよね。そういうワケでここ数年はデイパ一辺倒。
だけどずっと使っていたモノがヘタってきちゃって。そんな矢先、10代で初めて手に入れた超定番の面影はありつつ、より骨太に進化したデイパを発見! それがネクサスセブンの別注だったんです。
ベースは言わずと知れた定番デイパ。16歳くらいのときに初めて購入し、旧タグのヴィンテージを買い漁っていたこともありました。とはいえ現行品はその頃のものからアップデートされ、別注によってサイドのポケットが追加されていたりと、収納力がパワーアップしています。
そして何といってもこのミリタリーなデザインがイイ。通常よりもマットで無骨な難燃生地が採用され、ファスナーの引き手はミリタリー仕様なチューブコードに。PVCフィルムで保護された、軍モノのネームタグを彷彿させるブランドタグがダメ押しでした。
実際USミリタリーへの納入実績もあるからか、普段使いのデイパながらなかなか迫真の雰囲気。渡米時の車上荒らし除けにも……ならないか(笑)。
グレゴリー×ネクサスセブン[GREGORY×NEXUSVII.]
デイパック
500デニールのコーデュラ生地に難燃加工を施し、随所にミリタリーな要素をプラス。両サイドにポケットを配置した。W37×H45×D15cm。「DAYPACK NEXUS 7/UR」3万2450円(アーバンリサーチ ルミネ新宿店)
ヴィンテージバイヤー
栗原道彦(くりはらみちひこ)
1977年生まれ。’96年から海外での買い付けを経験するようになり、2011年フリーのバイヤーに。ヴィンテージ古着を扱うEC&実店舗「ミスタークリーン」を運営するヴィンテージ界のカリスマ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。