異色の歴史を持つ隠れ名作「フリスコジーンズ」
バドモア&バーンズの靴2万8800円。(問)アーバンリサーチ ドアーズ マルイ吉祥寺店
ただならぬ存在感を放つ、太畝コーデュロイ×ワイドストレートのこちら。トレンド感ど真ん中でかなり気になりません? じつはコレ、意外にもリーなんです。
しかもまずヴィンテージ市場でしか見ることのない、蔵出し感抜群の「フリスコジーンズ」というモデル。これ、1800年代後半に生まれたワークの超老舗、キャントバステムの看板商品で、1920年頃に港湾労働者が好んで穿いた一本。ただ’46年にリーに買収され、製造が続けられたという、歴史深いアイテム。熱心なワーク好きにはお馴染みなのですが、本作はそんな玄人からも「あのフリスコなに!?」と一目置かれるはず!
なぜならフリスコジーンズは、ワーク定番の綿ポリのツイルや細畝コーデュロイのイメージだから。じつは本作はフリスコの象徴的なストレートシルエット、ディテールは残しつつ、旬の太畝コーデュロイにアレンジしているってわけ。つまり知る人ぞ知る名作でいて、鮮度も満点。ワーク好きの玄人〜オシャレさんまで、そこらじゅうから羨望の眼差しが注がれそう!
リー×シップス ブルーストア太畝コーデュロイ フリスコジーンズ
素材は太畝の国産コーデュロイでアレンジ。シルエットは最小限に股上と裾幅をスリムにして、野暮ったさのない骨太ストレートに。フリスコならではのL字ポケットもしっかり再現されている。ブラウン、マスタード、ブラックの3色展開。各1万6000円。
1920’S
ワークの玄人も一瞬?となる隠れた名作
ボタンまで当時のデザインに変更
ウエストのタグもバッチリ再現
(問)シップス ブルーストア 横浜ジョイナス店
TEL.045-410-0400
https://www.shipsltd.co.jp/
※表示価格は税抜き
[ビギン2017年12月号の記事を再構成]
写真/竹内一将(STUH) 若林武志 文/吉田 巌(十万馬力) 桐田政隆 礒村真介 押条良太(押条事務所) 黒澤拓也 灰岡美紗 イラスト/TOMOYA