ポテン デザイナー 井口浩伸さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #045
「どストレート! どストレートすぎて、変化球!」
ポテン デザイナー 井口浩伸さん
最初に断っておくと、このTシャツ、他に集めている人を知らない(笑)。出会いは海外のサイトで古着を掘っていたとき。見つけたときはテンション爆上がりでしたね。「どうしちゃったのよ、これ!!」って。
野球愛を表すアイテムとしては変化球かもしれませんが、その愛の表現がどストレートの剛速球。臨場感たっぷりのデザインに一発KOされました。
よく見るとキワ部分の印刷が甘かったりして、いかにもアメリカものっぽい。でもそんなところにも愛着がわいて。今は5枚ほど所有していて、お気に入りはタイガース時代のバーランダー選手。自分にとっては4番バッター的な存在で、夏なんかはショーツにこれ一枚で外出します。
グラフィックT感覚なのですが、良くも悪くも視線を感じます(笑)。でも速乾性抜群で快適なのもあって、ついつい袖を通してしまうんです。
バンダナやスタジャンなど、アメトラ的に着こなせるMLBグッズを集めている人はチラホラいますけど、この古着Tシャツは本国でもコレクターがいないのか、総じて安価。でも、改めて見てもこのインパクトにはグッときます。
NPB球団関係者の皆さん、こういうの作りませんか? 若虎・佐藤輝明選手の打撃フォームなんて、迫力十分だと思うけどなあ。
Three 60 Gear[スリーシックスティギア]
MLBフルグラフィックTシャツ
2010年頃に展開されていたと目されるTシャツ。当時のMLBスタープレーヤーの躍動感あふれるプレーを大胆にプリント。生地はポリエステル100%で速乾性◎。ebayなどで10~30ドルほどで購入可能。(編集部調べ)
ポテン デザイナー
井口浩伸(いぐちひろのぶ)
1975年生まれ。レトロで上質な国産キャップで大好評の「ポテン」デザイナー。名門野球部で活躍した球歴を誇り、MLBオールスターとワールドシリーズには毎年のように現地で観戦する生粋の野球人。
[ビギン2022年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。