名門=不変ってのは大間違い。不朽の名品を軸に据えつつも、時代に即して進化し続けてるからこそ、いつの世も名門と呼ばれるんですよね。ってことで、ビギンが心酔する名家たちに、ミライへの布石をお聞きしました。
吊り編みスウェットといえばな名門【ループウィラー】
暖冬傾向につき、LWスーパーライトを新開発
LOOPWHEELER[ループウィラー]
LW223 クルーネックスウェット
悲しいかなこれからも温暖化が進むと睨み、同社は新素材“LWスーパーライト”を開発。定番のLWライトよりは軽く、LWエキストラライトよりは厚みのある絶妙な肉感は、レイヤード力激高で、令和の新定番になる予感大。1万4000円(ループウィラー千駄ヶ谷)
LWライトより軽量なのに吊り裏毛は肉厚
上で紹介したループの新素材LWスーパーライト。実は数年前にも軽さを求め、中糸を省いたインレイで作ろうと画策したものの、縮率が安定せず断念(涙)。工場と試行錯誤し続けることで、晴れて裏毛での創出に成功したそう。
インナーダウンといえばな名門【タイオン】
インナーだけに収まらない一軍アウターに注力
TAION EXTRA[タイオン エクストラ]
クルーネック インナーダウン
タイオンは’18年にハイテク版としてタイオン エクストラを設立。ガーボンシートを内蔵したヒーティングシステムをより強化し、アプリとの連携にスマホから操作可能なダウンを拡充した。アウター界にも参戦する意向。2万9480円(タイオン エクストラ)
バッテリーとの連結で内側からポカポカに
古きよきアウトドアウェアといえばな名門【ウールリッチ】
ワンマイル需要に応える“軽くて暖かい”
Woolrich[ウールリッチ]
シエラ フーデッド ジャケット
クラシック顔の極暖ダウンでお馴染みの同ブランドは、今後“軽くて暖かい”も追求。その象徴たる今作は、防風&撥水性に優れる超軽量マイクロファイバーを採用することで、マシュマロばりの柔らかさと軽さを実現。7万4800円(ウールリッチ カスタマーサービス)
ハイテクウェアといえばな名門【ゴールドウイン】
リサイクル素材×天然染色の相乗効果でエコに貢献
Goldwin[ゴールドウイン]
モビリティ パッカブル コート
リサイクルナイロン100%ながら綿ライクなリップストップ生地を、なんとイエローは玉ねぎ、ブラックは竹炭など、天然由来の成分で染色。素材と染色の双方でエコに貢献する姿勢は敬服モン! 2万7500円(ゴールドウイン カスタマーセンター)
機能×洒脱の折衷ウェアといえばな名門【ナナミカ】
“光電子®ALPHADRY”でビジカジ市場に本格参戦
nanamica[ナナミカ]
上/Club Jacket 下/Club Pant
透湿速乾性の高い“ALPHADRY”に、衣服内の温度を快適に保つ“光電子®”を練り込んだ新素材でセットアップを開発。伸縮性◎ってのはもちろんのこと、自宅で手洗いできるってのも嬉しい効能だ。上/3万6300円。下/2万3100円。(ナナミカ 東京)
再構築アメカジ服といえばな名門【レミ レリーフ】
持ってくるの忘れた~(萎)なんて失敗を防ぎます
REMI RELIEF[レミ レリーフ]
エコバッグ付きパンツ
レジ袋の有料化にともなって必需品へと格上げされつつあるエコバッグ。いざって時持ってくの忘れちゃうんだよなぁ(涙)というあるあるな失敗も、パッカブル仕様のエコバッグが装備されてるパンツなら、今後一切無縁でしょ? 1万9580円(ユナイト ナイン)
あら不思議♪ バッグの姿が跡形もなく収納
お洒落アウトドアウェアといえばな名門【スノーピーク】
使い捨てではなく循環する洋服を
SNOW PEAK[スノーピーク]
リサイクルコットン 5ポケット デニム レギュラー
コットンの回収から製造・販売までを自社で一貫して行う、という業界初の試みで作られた究極のエコデニム。従来の“リサイクルコットンを使った製品”ではなく、生地に使う糸からすべてアップサイクルした原料で作ってるのは仰天! 1万9800円(スノーピーク)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。