SSZ 加藤忠幸さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #038
「農作業から即出社が叶うのはホカ&ゴアのアドバンテージ!」
SSZ ディレクター 加藤忠幸さん
ダッドシューズの流行とともに台頭しましたよねホカ オネオネ。ところが、そのときはまだピンときてませんでした。サーフィンやスケボーを主軸とするSSZ(エス エス ズィー)の観点からすると、ヴァンズなどの底が薄いスニーカーが当たり前で、ボードと足との距離が空くホカのような厚底スニーカーはイマイチ。
そういうわけで見向きもしなかったんですが、昨年初めてゴアテックスバージョンが登場。これは少し様子が違うぞ……と手をのばしたのがどハマりのきっかけでした。
僕の実家は、鎌倉で農家を生業にしてるんですけど、週3〜4日その手伝いをしてるんです。時には収穫、時には直売所で接客と、ご想像の通り立ちっぱなし。足がパンッパンになるものなんですが、見た目に反して軽く、厚〜いクッションを備えたこれは明らかに疲れにくいんです。
そして何より、水を撒いたり野菜を洗ったり、何かと水に濡れる農作業でゴアテックスを搭載しているアドバンテージは強い! 土で汚れてもジャブジャブ洗えますし、そのまま出社だってできちゃいます。
そうやってラフに履き込んでくたびれた姿もサマになるのは、プロダクトとしての完成度が並外れて高いから。いわゆる定番品の条件なんじゃないかな、と思うんです。
HOKA ONE ONE[ホカ オネオネ]
カハ ロー GTX
ファストハイクトレッキング靴のローカット版。耐水ヌバックレザーやゴアテックスファブリクス、ヴィブラム社製アウトソールが、快適な履き心地に貢献する。「KAHA LOW GTX」3万1900円(デッカーズジャパン)
SSZ ディレクター
加藤忠幸(かとうただゆき)
1973年生まれ。’96年の入社後、26年間ビームス一筋。SSZではディレクターを務め、サーフィンやスケボーの経験を遺憾なく発揮する趣味人だ。ホカ オネオネは他にも4モデル所有するほど溺愛する。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。