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フランス軍の90年代 F-1テント

「スローなキャンプには1万円の軍幕テントがいい」
米富繊維 代表 大江 健さん

焚き火をしながら本を読む。最近はソロキャンプにハマっていて、自然のなかでゆったりと過ごすのが最高の癒やしです。服装はフィッシャーマンニットにバブアーと、普段着と変わらないクラシックスタイル。単にカッコイイし、スローなキャンプには天然素材の服が合うなぁって。

そうすると、テントだけハイテクというわけにはいきません。同じくクラシックなテントといえばキャンバス製ですが、重いしあまり実用的じゃない。そんなとき見つけたのが、フランス陸軍の’90年代のデッドストックです。

ナイロン製の無骨な軍幕テントは、2本のポールを両サイドに立てるだけ。一般的なドーム型よりシンプルな作りで、5分もあれば組み立てられます。

キャンプ中は自分の時間をいかに長く確保するかが重要。そのため広くて快適なテントでなくても、雨風がしのげてパッと準備できさえすればいい。そういう意味でもミニマルな軍幕テントは相性がよかった。1万円前後とフレンドリーな価格も魅力でしたね。

そもそも気の利いたハイテクギアなんてなかった頃、昔の人たちは必要最低限の道具で野営していたはず。そんな前時代のスタイルに共感するところもあるのでしょう。どんなハイテクテントも、この軍幕テントにはかないません。

フランス軍の90年代 F-1テント

フランス軍の’90年代 F-1テント

’90年代フランス陸軍のデッドストック。軽量なナイロン素材に、設営が容易な2ポール設計。グランドシート一体型で虫等の侵入もしにくい。ネットでの販売価格は1万円前後。(編集部調べ)「F-1テント」(本人私物)

米富繊維 代表 大江 健

米富繊維 代表
大江 健(おおえけん)

1977年生まれ。山形のニットメーカー、米富繊維の代表取締役社長。2010年に立ち上げたファクトリーブランド「コーヘン」は、斬新なニットテキスタイルが好評。お気に入りのキャンプ場は、山形の蔵王坊平。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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