特集・連載
レショップ 金子恵治さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #025
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#25です。
「都会での機動力に優れたオフロード二輪」
レショップ コンセプター 金子恵治さん
SNSを使った情報発信が当たり前な今、自分で撮った写真を使うことが増えて本格的なカメラやレンズを携行するようになりました。だけどなかなかの重量でしょ? 背負ったり手に持ったりがツラくてトロリーを探し始め、辿り着いたのがこれなんです。
1000デニールの極厚コーデュラナイロン製ボディは、いかにも“旅行”なハードケースタイプほど大袈裟に見えませんし、ナイロンなのでやっぱり軽い。背面にはポリカーボネートを圧縮成型したシェル素材が使われ、カメラをしっかり守ってくれそうな頑丈さはあるんだけど、重くならないように構成されてるんですよね。
足元には、機動力抜群の大きなオフロードタイヤが2輪。カメラ2台にレンズ2~3本、PCや電子機器、着替えや新作のサンプルなど、荷物が重くてもスイスイ転がるし、段差がそこらじゅうにある街中や駅構内でもストレスなく移動できる。ガラガラ大きな音もしないから、変に人目を引かないのも美点なんですよ(笑)。
そしてバックパックに通じるルックスもイイ。ミリタリーやアウトドアで培った機能的で骨太なデザインは街で転がしていてもすごく自然なんです。
40リットルとコンパクトで取り回しがよく、大した荷物がなくても普段使いのカバン感覚で週4使ってます。
MYSTERY RANCH[ミステリーランチ]
トロリー
コンプレッション成型のハイブリッドシェルと強靭ナイロンをコンビに。耐久性の高いオフロードホイールを2輪備え、走行もスムーズだ。W35.5×H57×D30.5cm。「ミッションウィリー 40」3万6300円(エイアンドエフ)
レショップ コンセプター
金子恵治(かねこけいじ)
1973年生まれ。気鋭のセレクトショップ「レショップ」ではコンセプターを務め、その他数ブランドのディレクションも手掛ける敏腕。独自のセンスを武器に、自らプロモーション活動も精力的に行う。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。