特集・連載
ライター 南井正弘さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #023
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#23です。
「キプチョゲ選手が認めるU-3万円の最高峰」
ライター 南井正弘さん
GPS機能付きのランニングウォッチってそこそこ重量感があるんですよね。だいたい50g前後かな? その点「カロス」のこの「ペース2」は29g。ほんの微差に感じると思うんですけど、ほら、ランニング中ってずっと腕を前後に振ってるでしょ? しかも長いときは数時間も。すると50gとはいえ結構なストレスになるんですよ。
約20g軽いだけでそのストレスがどれだけ軽減されるか! 実際、フルマラソンの世界記録保持者、ケニア人のエリウド・キプチョゲ選手をして「もっとも優秀かつ軽量なウォッチ」と言わしめるほど。これまでのGPS付きランニングウォッチに比べたら、何も着けてない感覚と言ってもいいレベルなんです(笑)。
もちろんGPSの精度も申し分なく、そのうえGPS駆動時なら30時間、オフにすれば最大20日間もバッテリーが持つ。当たり前に聞こえるかもしれませんが、この駆動時間って他の有名スポーツウォッチブランドの最高位モデルに匹敵するレベル。
要はめちゃめちゃ高性能でなおかつ超軽い、今もっとも使えるGPSウォッチってことなんですけど、それがU-3万円ってところにまたビックリ! 高性能なGPSウォッチは数多ありますが、コストパフォーマンスは間違いなくNo.1ですよ。
COROS[カロス]
ランニングウォッチ
ナイロンバンド込みで29gという世界最軽量級の米国ブランドの入門モデル。径42×厚さ11.7mmと同カテゴリー内では最小クラスというのも美点だ。南井さんはシリコンバンドを装着。「PACE 2」2万7390円(ロータス)
ライター
南井正弘(みないまさひろ)
1966年生まれ。フジテレビのクイズ番組『カルトQ』のスニーカー編王者。スポーツシューズメーカーに10年勤務後ライターに転身。スニーカーやランに関する豊富な知識を基に、多数メディアで活躍する。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。