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CIMABUE チマブエのピボット コレクション No.15555

NBAの公式ボールと同じ革を使い、日本の職人が作りました!

ホーウィン(1905年、米・シカゴにて創業)の革というとオールデンなどでおなじみのシェルコードバンと、ワークブーツなどに多用されているプルアップレザー「クロムエクセル」が有名なワケですが、じつは、同社はほかにもさまざまな革を生産しております。今回紹介の革小物に採用されているのは、そのなかでも流通量が少ない超レアなホーウィンレザーとなります。

コランド(1945年創業、1973年設立。本社は名古屋市)が上質なレザーを使い、日本の職人の手仕事で作られた鞄や革小物を展開するハウスブランド、チマブエ(CIMABUE)から、来たる12月上旬に登場する財布の新コレクション「ピボット(Pivot)」では、表版にも内造りにも「ホーウィン バスケットボール」と称されたエンボスレザーが使われております。で、この革はというと、その名から推察できるとおり、元来は北米の男子プロバスケットボールリーグであるNBA (ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)」の公式ボールの外皮用素材なんです! と聞けば、ペブル(丸い小石のこと)パターンに型押しされているのも納得ですよね?

「あれぇ? バスケボールってゴム製では?」と疑問に思った人は多いことでしょう。たしかに日本では部活でも体育の授業でも、使われるのはゴム製がほとんどです。が、じつは天然皮革製や人工皮革製も存在しており、国際試合や各国のトップリーグの試合球では伝統的に天然皮革製が使用されています。そしてNBAは、その公式ボールに「ホーウィン バスケットボール」レザーを使うことと規定しているわけなのです。で、調べますと、どうやら同社は1950年頃から一貫して、米国プロバスケットのボール用レザーを生産しているようです。

そんな出自をもつエンボスレザーが使われた「ピボット」は財布4型からなり、いずれもがブラックのみの展開。NBA公式ボールの色は多くがキャメルなのですが、チマブエはほとんど流通していない激希少なブラックでこれらを製作しているのです。また、同じペブルエンボスのグレインレザー系と比べると、ボールをしっかりつかめるようにということでしょう、より深いパターンに型押しされていて、そのゆえ、こうして財布になると品格を感じさせつつも、非常にラギッドな印象に見えるのです。なお、原皮は北米産の成牛皮で、ホーウィンはこれをなめしと同時に加脂させて、オイリーでしなやかな風合いに仕上げています。

ところで「ピボット」という言葉ですが、これは英語で「方向転換」「路線変更」などを意味し、バスケットボールではボールを持っているプレーヤーが片足を軸足としながら、もう一方の足を動かす、いわゆるピボットターンを指します。また、アメフトにもリバースピボットなるモーションがあって、じつは米国最上位のプロアメリカンフットボールリーグ、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の公式ボールにも、この素材が使われているのだとか。ということでチマブエは、今回の新コレクションになかなかに絶妙な名を付したワケです。

ホーウィンのシェルコードバンというと稀少革の象徴的存在ですが、この「ホーウィン バスケットボール」ブラックのレア度たるや、それをはるかに超えるもの。革好きならずとも、気になること間違いのないです。しかも使い込むことで、手によりなじむ“育てがいある”革である点はコードバンと同様。と聞けば、シェルコードバンや「クロムエクセル」でエイジングの楽しさを体感ずみのホーウィン・ファンなら、これはもう、垂涎モノでしょう!

CIMABUE チマブエのピボット コレクション No.15555

トップ写真にも紹介している「No.15555」は、コイン室搭載ながらスーツの胸ポケットに入れてもシルエットに響かない薄型束入れ。そのコイン室に使われているジッパー「オールドアメリカン」は、米・ユニバーサル・ファスナー社(1893年に創業し、世界初の市販ジッパーを生産。現在、同社は消滅しており、その商標はYKKが引き継いでいる)が1940~’50年代に生産した製品をYKKが復刻したものだ。マチ付き札室1室、カード室12室、マルチ平ポケット2室も併載。W19×H8.5×D1.8cm。2万5000円。

CIMABUE チマブエのピボット コレクション No.15552

ラウンドジップ長財布の「No.15552」では、「No.15555」(上記)にも採用されているYKK「オールドアメリカン」ジッパーをラウンドジッパー、およびコイン室に使用。内造りは、そのコイン室をセンターとし、片マチ付きマルチポケット1室(スマホ収納可)、両マチ付き札室2室、カード室9室、マルチ平ポケット3室で構成されている。W11×H7.8×D1.5cm。3万1000円。

CIMABUE チマブエのピボット コレクション No.15554

室内が視認しやすく、小銭の取り出しがスムーズなボックス型のコイン室を搭載する2つ折り財布「No.15554」。他に札室1室、カード室4室、隠しポケット1室を備える。W11×H9×D1.5cm。2万円。

チマブエの
「ピボット コレクション」 共通仕様

※上記3型のほかにボックス型小銭入れ「No.15556」もあり。
素材:ホーウィン社製エンボスレザー
カラー:ブラックのみ
製造:日本
発売:12月上旬予定

問い合わせ先/コランド ☎ 03-3866-2650
https://cimabue.jp/

※表示価格は税込


文/山田純貴

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