ちょうどいい塩梅!! シテラが作ったフリース製チャイナスタイル
ほどよく華やぎがあるから、カジュアルなパーティの1着にも◎
大手衣料品メーカーのヤマトインターナショナル(1937年、大阪にてシャツ製造業として創業)が2016年に立ち上げたオンライン限定ブランド、シテラ(CITERA®)から、なんともユニークなジャケット&パンツが登場しました。
それはフリース素材で製作されたチャイナスタイルのセットアップ。このうちのジャケットは中国や東南アジア、インドなどで略礼服として着用されている、いわゆるマオカラースーツ(Mao-collar suit)です。「Mao」とは、このスタイルの人民服を着ていた毛沢東に由来するもので、ここから中国の民族服が原型かと思うワケですが、じつは戦前の日本の国民服、あるいは詰襟の学生服がルーツなのだそうです。なお、マオカラースーツは、英語圏ではインドの初代首相ジャワハルラール・ネルーもよく着ていたことからネルージャケット(Nehru jacket)とも呼ばれております。
そんなチャイナスタイルをベースに、それをモダナイズしたセットアップ「PWB チャイナジャケット&パンツ」では、フリース素材に「ポーラテック ウインドブロック(POLARTEC® Windbloc®)」が採用されています。これは、1985年に発表された元祖フリースジャケットのパタゴニア「シンチラ・フリース」の共同開発社であるテキスタイルメーカー、ポーラテック社(1906年、米・マサチューセッツ州にてモールデン・ミルズ社として創業)の高機能素材。3層構造からなる、この生地では中間層のフィルムが風や水分を遮断してウェア内の温度を保ち、同時に汗などをすみやかに排出して快適性をもたらすハイテクファブリックです。しかも軽量で、伸縮性に富み、ソフトな肌触りも心地よいという、イイことづくめのフリース素材なのですね。ちなみに商品名にある「PWB」は、この「POLARTEC® Windbloc®」のイニシャルから取られたものです。
チャイナスタイルというと、どうしてもコスプレっぽくなりがちです。が、シテラのこのセットアップはハイテクなフリース素材を使い、各所に独自の工夫やアイディアを取り入れたことでスポーティ、かつ洗練された都会的なたたずまいに仕上がっており、ゆえに街着にしても違和感がありません。なお、上下別々で購入できるので、たとえば、このジャケットにジーンズを合わせて……といったコーディネートもありでしょう。
ということで、「今日はちょっと気分を変えたい」とか「程よくハズしを利かせたい」といった休日の外出着をお探しの方は、ぜひこのジャケット&パンツをチェックしてみてください。
生地は「ポーラテック ウインドブロック」のフリース素材と、軽量で撥水性をもつ布帛(ジャケットでは腰ポケット、裾&袖のトリミング、パンツでは裾のトリミング)のコンビネーション。ジャケットの裏地には、表地にハリ感をもたらす肉厚メッシュ素材が用いられている。また、パンツの右腰部分にオレンジ×ブルー×シルバーで編み上げられたループがあり、ここにウォレットチェーンやキーホルダーなどがリンクできる。
マオカラーやチャイナボタン(ヒモを結んで丸玉を作り、もう一方のヒモの輪をそれに掛け留める方式のパーツ。5~7世紀の中国が起源とされる)といったエスニックなデザインをベースにしつつも、フリースの柔らかい風合いが意外にも絶妙マッチし、モダンな印象に。なお、フロントにはこのチャイナボタンに加え、YKK社製メタルジッパー「エクセラ」も備わっている。
1対のヒップポケットに採用されたYKK社製メタルジッパー「エクセラ」の美しいきらめきが、後ろ姿を品良く格上げする。また、ブランドのアイデンティティが刻印された、サイドポケットのメタルリベットもさりげないアクセントだ。
「PWB チャイナジャケット&パンツ」
「PWB チャイナジャケット」
表地:ポリエステル100%「ポーラテック ウインドブロック」
布帛部:ナイロン100%
皮革部:人工皮革
裏地:ポリエステル100%
ジッパー:YKK社製「エクセラ」
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラックのみ
製造国:日本
価格:4万9500円
「PWB チャイナパンツ」
生地:ポリエステル100%「ポーラテック ウインドブロック」
裾部:ナイロン100%
ジッパー:YKK社製「エクセラ」
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラックのみ
製造国:日本
価格:2万7500円
問い合わせ先/シテラ カスタマーセンター ☎ 0120-810-151
https://citera.jp/
※表示価格は税込
文/山田純貴