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「最高級カジュアル」とは何か……? それを探るためには、やはり“プロの意見”を聞かないワケにはいきません。ここでは、日々その鋭い目を持って数々の名品と向き合う、MD&バイヤー陣を直撃! 今回はシップス バイヤーの岡部邦彦さん。いったい何が選ばれるのでしょうか?

 

“グレーパンツにバラクータ”。シップスに根付く家訓です

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BARACUTA
Product_G9
Price_4万6000円
数年前にフィットを見直し、現代的なシルエットを獲得。もちろんフロントはダブルジップ仕様だ。

 

上品トラッドに不可欠な永遠の傑作ブルゾン

「バラクータのG9は、シップスというお店を象徴するトラッドアイテムのひとつ。紺ジャケ×グレーパンツがウチのドレス系の王道スタイルだとしたら、カジュアルではG9×グレーパンツというようなキレイめ方向のこなしを常に提案してきた気がします」。

実際、シップスは昔からG9は欠かさず展開し、別注モデルも頻繁にリリース。シップス40周年イヤーには幻の袖カフス仕様を“G40”という名で復刻してしまうほど、特別な思い入れのある存在なんだそう。

「そんなわけで我々スタッフもG9はまず揃えるべきアイテムと先輩から教えられる。そもそもシップスに入社するくらいですから、もともとみんなG9が好きなんですけどね(笑)。かくいう僕も入社前から愛用しており、今も色違いの3着をヘビロテ。シンプルなのにしっかり品があり、ドッグカラーと呼ばれる立ち衿により独特の硬派なムードも醸せる、まさに究極のブルゾンだと考えています」。 

そんな岡部さんに個人的な着こなしを聞いてみると、「やっぱりグレーパンツを穿き、足元はオールデンやパラブーツというのが好きですね。その際インは衿付きシャツではなく、ニットTなどのカットソーを。逆にデニムのときはインを白オックスBDシャツ+マドラスタイなどでまとめますね」。

とにかく合わせやすい。それはやはりG9の大きな魅力のようです。愛を込めて岡部さんがひと言。

「ちょっと野暮というか、どん臭いというか、そんなふうに見えるときもたまにあるけど(笑)、それもまた愛しく思えるんですよね」

 

無造作な袖まくりがキマる

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ドッグイヤーカラーや背中のアンブレラヨークなどと並ぶ伝統ディテールがこちらのリブ袖。しっかりした編み地が風を遮断するほか、袖まくりしたときにズリ落ちにくいのもいい。

 

ブランドとの強固な信頼関係から幻の「G10」の復刻も許された

袖口がリブではなく、カフス仕様にアレンジされた伝説の派生モデル「G10」(現行のG10とは別物)を、2015年のシップス40周年を記念して「G40」の名で復刻。人気を博した。参考商品。

 

c_mono_1710_selectcasual_02_eシップス バイヤー 岡部邦彦さん
1982年生まれ。今年からメンズカジュアルのバイイングを担当。実は持っているG9はすべて、昔ながらの“ゆったりめのシルエット”。トラッドを愛する新進気鋭のバイヤーだ。

 

(問)シップス 銀座店
TEL.03-3564-5547
http://www.baracuta.com/

※表示価格は税抜き

 


[ビギン2017年10月号の記事を再構成]
写真/上野 敦、船元愛美(プルミエジュアン) 
文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 いくら直幸 伊藤美玲 桐田政隆 安岡将文 黒澤卓也
スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦

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