特集・連載
漫画家 渋谷直角さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #015
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#15です。
「リラックス時間はお風呂だけ。そんな僕の唯一の幸せ」
漫画家 渋谷直角さん
漫画を描くのはずっと在宅なので、生活の中にスイッチがないのです。オンとオフ、仕事とプライベートの境目が作りづらい。だからお風呂に入ることを無理矢理の“切り替え”にしています。
いつもサッカー雑誌と水を持ち込んで、湯船に浸かりながら1時間以上過ごす。ひたすら仕事のことを考えない、仕事を遠ざける状況を作ってリフレッシュするのです。スマホや音楽は仕事がチラつきやすいのでNG。
自分と一切関係ないサッカー雑誌の、選手の移籍やチーム戦術、監督の考えをストイックに読むだけ。この行為を10年は続けているので、Jリーグも海外サッカーもめちゃめちゃ詳しくなりました。その知識が役に立ったことは一度もないけど。
知り合いのお店でたまたま購入した「SHINTO TOWEL」のインナーパイル バスタオル。このタオルが風呂上がりまで最高にしてくれました。まるで洗剤のCMみたいな、顔を埋めたときのふんわりとした弾力。ガーゼの手触りとパイルの柔らかさが異常に気持ちいい。体を拭いて水分を吸っても驚くほど軽い!
すぐ硬くなるタオルが多いなか、こんなにストレスのないタオルは初めてで、もはやお風呂よりもこのタオルで拭くという行為がメインの楽しみになってます。(文/渋谷直角)
SHINTO TOWEL[神藤タオル]
インナーパイル バスタオル
両面のガーゼにパイルを挟み込み、昔ながらのシャトル織機で織り上げた“インナーパイル”生地。大阪・泉州タオルの伝統技術と現代のセンスが息づく。「インナーパイル バスタオル」63×130cm。各4400円(神藤タオル)
漫画家
渋谷直角(しぶやちょっかく)
1975年生まれ。2000年代に雑誌のライターをしながら漫画も描き始める。『Begin』では「エンペラーズ・クロゼット」を連載中。’90年代が舞台のコミック『世界の夜は僕のもの』(扶桑社刊)が発売中。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。