時流を超えてオンリーワンの異彩を放ち続ける“床屋”ジャケット
ENGINEERED GARMENTS
Product_ベッドフォードジャケット
Price_6万5000円(手前)、4万4000円(奥)
理髪店のユニフォームを基にデザイン。奥の一着にはハリのあるコットンダブルクロスを使用。米国製。
こうも作り込まれたカジュアルJKはない




本格ディテールを備えているとか、シルエットがどうとか、そういう次元を超えたオンリーワンの存在感。エンジニアド ガーメンツの魅力って、そこにあると思いませんか? オーセンティックな佇まいのアイテムでも、必ず服好きの琴線に触れる鮮烈なフックがある。10年超え定番“ベッドフォードジャケット”にそれは顕著です。
フォーマルな印象のピークトラペルに、くだけた印象の4パッチポケットという珍しい組み合わせが目を惹きますが、実はこちら、床屋のユニフォームをモチーフにデザインされたもの。ショルダーやポケット口には、補強布を縫い付けるステッチが剥き出しに表れていて、ラペルや衿裏のジグザグステッチと相まって、ワーク然としたタフな趣を盛り上げています。
ウールリッチ謹製、2トーンの生地を用いたグレーのほうはさらに、前後左右各所で配色を変えて見せるなど、細かな作り込みがなされており、例えば4つポケットの色合いが微妙に違ったり、ラペルのグレーの切り返し方が違ったり……と驚きのこだわりよう。こうも手の込んだカジュアルジャケットなんて、見たことあります?
その本質的魅力は、時流によって左右されるものではないでしょう。まさしく“恒久に愛せる高級”がここに存在しているのです。
ワークディテール冴える魂のメイド・イン・NY
取り外せるチェンジボタン
ぴょろんと出たループもいい味
ヴィンテージのワークウェアによく見られる、取り外し可能なチェンジボタンを使用。補強布を縫い付けるミシンステッチや、ラペルや衿裏にあしらわれたジグザグステッチもワークウェアのタフな趣を後押しする。ラペルはループ&ボタンによって留めることも可能だ。
生地は米国老舗ウールリッチ謹製
2 トーン配色のヘリンボーン生地は、米国最古のアウトドアブランドにして老舗生地メーカーである、ウールリッチ謹製。カントリーの温かみにあふれる表情が、タフな趣にマッチ。
(問)ネペンテス
TEL.03-3400-7227
※表示価格は税抜き
[ビギン2017年10月号の記事を再構成]
写真/上野 敦、船元愛美(プルミエジュアン)
文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 いくら直幸 伊藤美玲 桐田政隆 安岡将文 黒澤卓也