特集・連載
デザインプロデューサー ジョースズキさんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #012
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#12です。
「オートフォーカスで失敗しないライカ」
デザインプロデューサー ジョースズキさん
ドラマチックなボケ味や被写体の繊細な輪郭など、ライカならではの味が大好きで、フィルム時代から数えてかれこれ25年ライカを愛用しています。
ライカといえば、いろいろなレンズを付け替えられるのも醍醐味ですが、この「Q」シリーズはなんとレンズ一体型。もともと搭載されている、ズームができない単焦点レンズ以外には替えられないんですよ。
普通は足枷になりそうですが、自分の使い方にはじつのところまったく問題ない。遠景撮影などには向きませんが、人や街を撮るには十分なんです。
むしろレンズ交換の無駄な時間がなく、決定的瞬間を逃さないという点では優れているくらい。そしてもうひとつの特徴が、同クラスの定番であるM型のライカにはないオートフォーカスです。
ピントが瞬時に合う=どんなときも素早く確実に、美しい写真が撮れるということ。何げない一瞬を失敗することなくライカクオリティで切り取れるコレは、まさに私の求める真の定番だ!と思いましたね。
最近手に入れたのがこの「ライカQ2」ですが、前作「ライカQ」を6年間使っていました。ライカQ2には防塵・防滴機能を新搭載。もっと気軽に、雨やほこりを気にせず使えるようになって、ますます登板回数が増えそうです。
Leica[ライカ]
デジタルカメラ
Qシリーズの優れた操作性を受け継ぎ、新開発の高感度センサー採用。明るく高性能なレンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」をのせ、防塵&防滴を備えた。「ライカQ2」75万9000円(ライカ カスタマーケア)
デザインプロデューサー
ジョースズキ(じょーすずき)
デザインプロデューサーとしてイベントの主宰や、写真の倉俣史朗デザイン「サンバM」を復刻させるなど精力的に活動。文筆家・写真家としての顔も持ち、フィルム時代から約25年ライカを愛用する。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。