よ～く見ると英国の形に。ビートルズコラボウォッチ第4弾が10月に発売

名盤『レット・イット・ビー』＆ルーフトップ・コンサートをオマージュ

スイス時計業界における数少ない独立企業のひとつ、レイモンド・ウェイル（RAYMOND WEIL）は、クォーツ時計の登場によって欧米の時計ブランドが危機的状況に見舞われていた1976年、伝統的な機械式時計産業を守るべく立ち上がったレイモンド・ウェイル氏により、ジュネーブで創業。現在も高い技術、品質、そして優雅さを兼ね備えた機械式時計を製造し続けています。

そのレイモンド・ウェイルに欠かせない要素に、じつは音楽があります。というのもウェイル家は大変音楽に熱心で、創業者の娘はプロ・ピアニスト、孫はピアノとチェロのプロ演奏家という音楽ファミリーなのです。そうした背景から、同ブランドはこれまで、モーツァルトにちなんだ「アマデウス」やベートーヴェン唯一のオペラ作品「フィデリオ」といった名曲にインスパイアされたモデルや、デヴィッド・ボウイ、AC/DC、ボブ・マーリーなどのトップアーティストとのコラボモデルなどを積極的に展開してきました。

今回紹介する新作もそうしたコラボモデルのうちで、2016年にスタートしたビートルズとのパートナーシップの第4弾となります。1970年に発表されたビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』にインスピレーションを得て開発された、この「マエストロ レット・イット・ビー リミテッドエディション」は、ビートルズ最後のライブとなったルーフトップ・コンサートへのオマージュです。この歴史的パフォーマンスは1969年1月30日、ロンドンのサヴィル・ロウにあったアップル・レコード本社の屋上で敢行されたもので、そのシーンは1970年のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』で公開され、うち3曲はそのサウンドトラック盤に収録されました。

ローズゴールドプレートの針＆インデックスにアントラシートカラー（ブラックに近いダークグレー）文字盤という組み合わせが、手元にエレガンスを添加。加えて、ライトブラウンのヌバック加工ヴィーガンレザーが、このモデルの品あるたたずまいにクラシックな風味を添え、大人スタイルをクラスアップする。
 
さて、このモデルはビートルズとのコラボとしては初のスケルトン・タイプ。文字盤のカットアウトはビートルズの出身地である英国の地形をイメージしたもので、「ハカマ」（文字盤中心の針取り付け部分のこと）はメンバー4人の出身地リバプールを示しています。また、4時位置に棒字が4本並んだインデックスは4人のメンバーを表現しているのだそうです。

解散から半世紀以上が経つも、世界中にビートルズ・ファンは数多おり、とりわけ日本ではフリークが少なくないようです。しかも、彼らが創造した数々の楽曲は若い世代の心も捕らえ続け、その人気は衰えを知りません。よって、世界限定わずか3000本の本品、完売必須と予想されます。ちなみに発売は10月中旬予定。ビートルズ・フリークなら買い逃しにご注意を！

ケースバックは機械式時計好きにとって、ことにウレシいスケルトン仕様。しかも、38時間のパワーリザーブを誇る自動巻きムーブメントの動作をザ・ビートルズのオフィシャルロゴ越しに目の当たりにできるのだ。また、その周囲にはスペシャルモデルであることを証明する限定ナンバーなどが刻印されている。

問い合わせ先／GMインターナショナル　☎ 03-5828-9080
https://raymond-weil.jp/

※表示価格は税込

文/山田純貴