特集・連載
煎りに産地、品種に農園といろいろ違いがあるけれど……
コーヒーの豆はどう選ぶ? “豆知識”はほどほどに「名店のブレンド」に頼る!
お洒落な自宅コーヒーのはじめ方♪ コーヒーは好きだけど、自分で淹れるのはハードルが高い? いえいえ基本さえ押さえれば、誰にだっておいしいコーヒーは淹れられます。加えて探究心豊かな皆さんなら、知れば知るほどさらなるおいしさを求めてのめり込むことウケアイ♡ おうち時間が増えた今こそお洒落な自宅コーヒー、はじめましょ♪ この記事は特集・連載「お洒落な自宅コーヒーのはじめ方♪」#01です。
名店のブレンド、それは知見とセンスの結晶だ!
おいしくコーヒーを淹れるための第一歩は、イイ豆を選ぶこと。でも産地や品種によって味が違うというし、何を選ぶべきかわからない!って人も多いことでしょう。
でもご安心を。覚えておくべき豆知識は、深煎りになるほど酸味が引っ込み、苦みが強くなることくらい。まずは問答無用で「名店のブレンド」に頼ればイイんです!
「華やかでフルーティな味わいの豆もあれば、ふくよかなボディを持つ豆もあります。主役となる豆の個性を際立たせるにはどの豆を当てればいいかを考え、その店が表現したい味を目指してベストに調和させたものがブレンドです」と言うのは、遠方からもコーヒー好きが詣でる西永福の名店「ヤルクコーヒー」店主の酒井雅史さん。
名店のブレンドとはつまり、あらゆる豆の個性を知り尽くしたプロが、知見とセンスを駆使して理想を追求したもの。好みはあれども、豆選びにおける最も間違いのない答えであることは明らかでしょう。
西永福の名店「ヤルクコーヒー」
ちなみにヤルクコーヒーの看板である『ヤルクブレンド』には、華やかな香りのエチオピアを主役に、軽やかな酸味を持つ中南米、ボディを支えるコロンビアと、4つの産地の豆を4:2:2:2でブレンド。中深煎りにしたその豆はややコクが強く、まさにすべてが調和した奥深い味が楽しめます。
そして名店のブレンドを気に入ったら、次は味を構成するそれぞれの豆をストレートで味わうのもオツ。「この豆はヴィンテージワインのようなイイ香りでね」な~んて蘊蓄を仕入れつつ自宅で淹れるワクワク感……皆さまなら、わかってくれるでしょう?
POINT:大きな焙煎機があるかないかでこだわりが見える
POINT:まず「名店のブレンド」からはじめる!!
ヤルクコーヒーでは、看板のヤルクブレンドをはじめ、コロンビアを主役に誰もが飲みやすいマイルドな味に仕上げた西永福ブレンド、マンデリンをベースにカカオを思わせる深いコクと苦み、柔らかな酸味を引き出した深煎りのショコラブレンドなど、ブレンドだけでも6種類を展開。好みを伝えれば、快くオススメを案内してくれる。
ネルドリップで淹れる一杯は、コク深く美味
SHOP INFO
菓子職人を経て堀口珈琲で修業を積んだ店主が、2013年に開店。地元のみならずファンの多い、スペシャリティーコーヒーの名店だ。『ヤルクブレンド』の豆は1360円(200g)。通販にも対応。
営業情報はHPにて。
住所.東京都杉並区永福4-19-4 1F
www.jalkcoffee.com
※表示価格は税込み
[ビギン2021年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。