特集・連載
ガサッとラフに扱えるコーデュラMIX!
究極のシャツ10選 Tシャツならヘインズ、デニムならリーバイス、革靴ならオールデン……。では、10年経ってもクロゼットの中心から決して外れないシャツってなに? それがテーマです。“リピート買いが絶えない”や“タフネスの極み”、“定番のアップデート”etc.。昨日も、そして10年後の今日も、気づけば着てる“究極の日常シャツ”をじっくり選び抜きました。 この記事は特集・連載「究極のシャツ10選」#06です。
nanamica
ボタンダウン ストライプ ウィンド シャツ
オーセンティックなアイテムにスポーツ由来の機能を融合させる。昨今トレンドのこの手法を、10年以上も前から確立していたのがナナミカです。
ゴアテックス生地のステンカラーコートでも著名ですが、このシャツにもその得意のエディット力は存分に活かされています。凡百のBDとの違いを生んでいるポイントは、やはりこの生地。今作にはなんと、かのコーデュラナイロンを55%、つまり半分以上の割合で綿と混紡した極めて頑強なオックス生地が使われている。
さらに肩や袖付け、身頃脇といった負荷がかかる部分はワークシャツに見られるトリプルステッチで、前立て部分などの印象を左右する箇所はドレスシャツと同等の細かな運針で縫製。
ビーントートに気兼ねなく入れて持ち歩く……なんてラフな扱いもヘッチャラなタフネスを確保しつつ、ストライプ柄でキレイめな印象にもしっかり配慮しています。“耐久性と品格”を同居させたシャツなんて、そうそうお目にかかれないなぁと感嘆したのです。
nanamica[ナナミカ]
ボタンダウン ストライプ ウィンド シャツ
コーデュラナイロン混の生地は、綿オックスにはないシャリッとした肌触りも特徴。’50年代~’70年代のヴィンテージシャツをベースにした、ボリューム感のあるシルエットもラクを後押し。各2万4200円(ナナミカ 東京)
コーデュラナイロンを半分以上混紡した生地
負荷がかかる部分はトリプルステッチで縫製
ベストな着こなし
「奇をてらわないアイビースタイル」
ナナミカのシャツ2万4200円(ナナミカ 東京) ブラスバンドのデニム2万2880円(リアルスタイル) オールデンのシューズ13万8600円(ラコタ) その他はスタイリスト私物。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。