特集・連載
じつは見たことあるで賞[ギュッとデザイン賞2021]
ギュッとデザイン賞 ここではモノに見識ありのビギン編集部員が独自視点で、グッドで“ギュッと”デザインなアイテムを選定! なかにはまさかのスイカ!?が選ばれたりと、バラエティに富んだ全21の受賞作品、ぜひご覧あれ。 この記事は特集・連載「ギュッとデザイン賞」#02です。
新たな傑作を欲するはモノ好きの常。でも、じつは気づいていないだけで、すでにそんなアイテムと出会っているかも!? 多くの人が「そう言えば……」と既視感を覚える控えめな名品たち。ここで会ったが何回目、見過ごされがちなその真価に触れてみました!
マックイーンも愛した折り畳み式の代名詞!
Persol[ペルソール]
PO714
キーホールブリッジと矢のマークのヒンジが特徴的なセルティアモデル。手作業で磨かれた曲線美が引き立つ。3万3220円(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)
もっぱら手ぶら派で通っているワタクシ、スガ。これからの季節に必要なサングラスも、掛けないときにかさばらないことが絶対条件です。そんな視点で定番を一通りおさらいし、最終的に落ち着いたのがココ。
スティーブ・マックイーンが、主演映画『華麗なる賭け』で着用していたというペルソールです。正直彼に特別な思い入れはないんですが、やっぱりこういうヒストリーのある名作は安心感が違います。
最近なぜかサングラスマストな仕事(“菅の○○にスガりたい”で検索を)が増えたので、コレをシャツやTシャツのポケットからおもむろに取り出して、銀幕のスターを気取りたいと思います。(ビギン編集部 スガ)
E.T.を乗せて走ったあのカゴです!
BL SELECT
ミルククレート
頑丈なポリエチレンで作られた運搬ケース。各4400円(ブルーラグ幡ヶ谷店)
©1982&2002 UNIVERSALSTUDIOS. ALL RIGHTSRESERVED.
少年と宇宙人の深い絆を描いた感動作『E.T.』。1571円(NBCユニバーサル・エンターテイメント)
アメリカでは至ってポピュラーだというこのカゴ。その名の通り牛乳瓶を運ぶための道具で、日本で言えばビールケースみたいなものでしょうか。
何の変哲もない品ですが、普通じゃないのがその逸話。何と、あの『E.T.』でエリオット少年がクワハラのBMXに取り付けていたのが、ここのミルククレートだったんです!
「アメリカの日常やユースカルチャーはこの映画から学んだ」と言う人も多い傑作だけに、知ると急に特別に見えてきます。男子たちは高揚感で空へと漕ぎ出さんばかりかも。私は最近ハマった家庭菜園の道具などを入れつつ、地に足つけていそいそとガーデニングに励みます。(ビギン編集部 ヒラノ)
事務所や倉庫でこのロゴ見かけませんでした!?
HANAOKASHARYO[花岡車輌]
FLAT CART2×4
2輪と4輪、それぞれの使い方ができる“フラットカート2×4”。畳むと厚さ約13cmまで薄くなる。このオールブラックはビームスの限定カラー。1万4300円(ビームス 銀座)
突然ですが、皆さんは台車について本気で考えたことはありますか? 僕はありません。人気の型も知らなければ、ブランドも知りません。
でも、この台車を製作している花岡車輌のことを調べたところ、ホームページに散見する“DANDY”のロゴに何だか見覚えが。もしかして……と編集部を見渡すと、やっぱり備品の台車にも同じ刻印が! そう、つまりこのダンディこそが台車のリーディングブランドだったんです。
しかも花岡車輌は日本初の台車メーカーという驚きのオチ付きでした。よって、今後も別に台車のことで頭を悩ますことはなさそう。これがめちゃくちゃクールで便利なので♡(ビギン編集部 フクニシ)
※表示価格は税込み。
[ビギン2021年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。