特集・連載
名作のサラブレッドなら重ねてもインテリアだ
新時代コンパクトモノ宣言 「かなりの量のモノがあったけど、運ぶのは意外と楽だったよ♪」本特集を担当したスタイリスト談。いきなりなんなの!? って感じですが、コレ今回の特集の核心ズバッな話。折り畳める、重なる、小さくなる……省スペースで運ぶのも楽チンってこと! 家では邪魔にならないしね。ミニマル生活が叫ばれる今、モノ好きとしては見逃せないコンパクトの不思議な世界。無理なく、無駄なく、効率よく! その便利さを余すところなくお伝え この記事は特集・連載「新時代コンパクトモノ宣言」#14です。
伝説の巨匠たちの仕事を現代の巨匠がひとつに!
優しくなめらかな線が交錯する背もたれに連なる、丸みを帯びた座面と脚――見とれてしまうほど美しいフォルムを描くこの椅子、どこかで見たことあるな〜と思ったアナタは冴えてるかも。
何を隠そうカルテルの「マスターズ」は、ミッドセンチュリー期の傑作椅子ビッグ3のアウトラインを重ねてデザインしたもの! かのチャールズ&レイ・イームズにアルネ・ヤコブセン、エーロ・サーリネンという伝説的デザイナーの凄さを一度に味わえる♡という、インテリア好き垂涎のチェアなのです!!
傑作椅子ビッグ3のアウトライン
こうも立体的なラインを描きながらスタッキング対応というのもポイントで、重ねた姿はおろか、影まで美しいのはさすが!の一言。ただ積んでおいても部屋が洒落ること請け合いです。
ちなみに本作のデザインは、浅草のビル屋上に輝くあの金色オブジェも手掛けたフィリップ・スタルク氏によるもの。伝説の巨匠3人の遺産を現代の巨匠がまとめたとあれば、傑作にならないはずがありませんて!!
KARTELL[カルテル]
マスターズ
今なお永世定番として愛されるモデルが多数存在する、ミッドセンチュリー時代の椅子――。なかでも象徴的な3作のアウトラインを引き、合体させて生まれた独創的な椅子がマスターズだ。作りは樹脂一体成形によるもので、最大4脚までスタッキングが可能。ほんのり褪せたような独特の発色も最高♪ 各3万6700円(トーヨーキッチンスタイル)
重ねても主役級は影すら美しい
永世定番チェア3脚のアウトラインを合体して再構築!
アルネ・ヤコブセン「セブンチェア」
エーロ・サーリネン「チューリップチェア」
チャールズ&レイ・イームズ「シェルチェア」
※表示価格は税込み
[ビギン2021年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。