特集・連載
今さら聞けないフェリージのブリーフケース 1772の3つのこと
当たり前の名革靴&名レザーカバン レザーシューズ&カバンは「当たり前」が一番。値も張るしね。ここでは、男の普遍ワードローブをピックアップ!でも、ド定番だけに「あ~、ハイハイ……」とぶっちゃけ知ったかぶった経験あるでしょ? 今さら聞けない(泣)コトをガッツリ“ご本人”に取材したので一夜漬けでこっそり復習を♡ この記事は特集・連載「当たり前の名革靴&名レザーカバン」#12です。
「コンビブリーフ」の当たり前
【フェリージ】ブリーフケース 1772
革製品作りを趣味とする女性が1973年に開いた革工房がブランドの出発点。原型の“8637”は’86年に誕生し、その後、’99年に登場のナイロン×革のコンビブリーフで大ブレイク。
country:イタリア
伊製最高級ナイロンは美しい発色で品があるでしょ?
Felisi[フェリージ]
1772
傑作コンビブリーフとツラは一緒だが、内装のトリムやサイドマチなどの革パーツを減らすことで軽量化&使い勝手も向上している。W43×H30×D12cm。5万9000円(フェリージ オンラインショップカスタマーセンター)
“ご本人”に質問
Q1.なんでこんなに上品なの?
A.お褒めにあずかり、恐縮です。これは何よりまずナイロンのおかげなんだ。使用するのはシルクのような光沢としなやかさ、そして発色に優れた最高級品。これを選んだことでナイロン鞄=チープというイメージを完全払拭できたと自負しているよ。
加えて、ハンドルやトリミングなどがイタリア伝統の風格あるバケッタ革というのもポイント。ちなみにナイロン、革とも使い込んだサマが絵になるから、末長く愛用してほしいな。
“ご本人”に質問
Q2.ビギンが流行らせたって本当?
A.確かにビギンさんの影響は大きかった。日本に上陸した’99年頃より“重たい総革ブリーフより軽快なコンビブリーフのほうが今どき” “スーツからジャケパンまで映える” “丈夫でケアも簡単!”とさまざまな視点で盛んに取り上げてくれて、実際そのあたりから日本での愛用者がグッと急増!
とくに紺ナイロン×茶バケッタ革のコンビの人気は爆発的で、一時期は丸の内のビジネスマンの“制カバン”のような状態だったよね。
“ご本人”に質問
Q3.ネームタグがなくなった?
A.お、気づいた? 実は僕、定番のコンビブリーフ「8637/2」のリニューアル版で、面構えはそのまま、一層の軽量化を目指して随所をシンプルにアレンジしたんだ。その流れで不要な人もいるネームホルダーや肩ストラップは別売りに。結果、今まで以上にお求めやすい価格を実現できたというわけ。
それでいて天部をダブルジップに、背面にはトロリー接続用スリーブを追加したりと、機能面を進化させている点も見逃さないでね。
底鋲も追加されシャキッと自立するように!
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。