特集・連載
今さら聞けないG.H.バスのウィージャンズの3つのこと
当たり前の名革靴&名レザーカバン レザーシューズ&カバンは「当たり前」が一番。値も張るしね。ここでは、男の普遍ワードローブをピックアップ!でも、ド定番だけに「あ~、ハイハイ……」とぶっちゃけ知ったかぶった経験あるでしょ? 今さら聞けない(泣)コトをガッツリ“ご本人”に取材したので一夜漬けでこっそり復習を♡ この記事は特集・連載「当たり前の名革靴&名レザーカバン」#05です。
「コインローファー」の当たり前
【G.H.バス】ウィージャンズ
1876年にアメリカ・メイン州で創業されたシューズブランド。ロガー靴を基に生まれた1936年発売のウィージャンズが、後にローファーと呼ばれ、ブランドを確固たる地位へと導いた。
country:アメリカ
若人は知っているかな? G.H.バスがローファーの元祖だって
G.H.Bass[ジーエイチバス]
11035H ローガン
ローファーの元祖として知られる、1936年誕生のウィージャンズの血統を引くコインローファー。こちらはクッション性を向上させたヘリテージモデルで伝統的なルックスと履き心地が融合した逸品。2万3000円(GMT)
“ご本人”に質問
Q1.なんでブレイクしたの?
A.ウィージャンズは、“ノルウェーの”という意味。北欧のロガーが履いていた靴から着想を得て生まれたのが始まりで、靴紐がなく気楽に履けることからローファー(怠け者)と呼ばれるようになり、それをお洒落と捉えたアメリカのアイビーリーガーたちがこぞって愛用したのが流行のきっかけに。
彼らが1セント硬貨をサドルに差していたからコインローファーという呼称が定着して、その元祖として世界中に広まったんだよね。
“ご本人”に質問
Q2.マイケル・ジャクソンが愛用していたって?
A.まさしく、彼の1982年の名曲『Thriller』や『Beat It』のPVで、マイケル本人が白いソックスと合わせているローファーが僕なんだ。他にも’50~’60年代には、ジェームズ・ディーンやグレース・ケリーなどのスターたちが劇中で履いてくれたりもしているよ。
アイビーファッションの域を超えて徐々にスタンダードなアイテムになっていったけど、世代を超えて愛されるようになったのはやっぱりマイケルの功績が大きいんじゃないかな。
“ご本人”に質問
Q3.履き心地がよくなった?
インソールかかと部にぷにっとしたクッションを採用
A.現行モデルのローガンのクッション性を大幅に向上させたヘリテージモデルだから、かなりよくなっているよ。
ぱっと見ではわからないけど、肉厚で立体的なクッションだから、従来のローファーにはないフカフカさなんだ。通気性を保ちながら、フィッティングも心地よく、レザーソールも若干厚めになっていて強度もUPしている。
マッケイ製法や光沢のあるハイシャインレザーなど、ローファーの元祖としての面持ちも健在だよ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。