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今年こそは、スカッとホームランを打ちたいとはいえ、そう簡単に打てるわけないですよね。そこで、重要となってくるのがバット選び。ボールが硬くなったことで、今までのバットでは思うようなバッティングができない!と悩んでいる方やそもそも何を買ったらいいのかわからない!な~んて方も多いはず。
そこで、各社の「最も飛ぶバット」を大調査! M号球に対応しているのはもちろん、弱い力でもスカッと長打を打つことができるようなバットを見つけてきました!
王道のウレタンバットから、個性派バットまで、ホームランを打ちたいのであれば、この中から選べ間違いなしな逸本が勢ぞろいです!

元祖ウレタンバットの最新作!
ミズノ ビヨンドマックスレガシー

2002年に登場し、グラウンドに衝撃を放ったミズノのビヨンドマックス。バットに当たると変形してしまう軟式球の特性を研究し、あえてバットの芯を柔らかくすることでボールが変形しにくく、ボールの反発ロスを抑える=飛距離が伸びる、を実践した高機能複合バットの先駆けだ。最新ビヨンドはM号球に合わせてウレタンを新開発 適切な硬度バランス含め細部まで分析した新しいウレタンに厚みも加わることでビヨンド史上最⾼⾶距離を実現。。木製バットのようなシャープな形状もカッコいい。710~740g。トップバランス、ミドルバランスを展開。4万9500円(ミズノ株式会社 ☎06-6614-8213)


M球に合う硬さ・柔らかさを、改めて細かく分析し、適度な硬度バランスのウレタン「ミズノ レガシー PUフォーム」を再開発。さらに従来と比べて、ウレタンで囲うバットの芯形状を細く改良。ウレタンがより肉厚になることでさらに飛距離が高まる設計となっている。前作のギガキング02と比べると、約7%も飛距離が伸びているそうだ。昨年の秋、発売するやいなや即完売するほどの人気ぶり!

世界初! 空気で飛ばすバット!?
アシックス レガートゼロ


アシックスが開発した、世界初の空気圧の力で飛ばす新構造の複合バット。“反発力=エネルギーロスを低減すること“に着目し、復元力が100%の空気を注入することで、反発のエネルギーロスを抑え、優れたの反発力を生む仕組み。空気はウレタンよりも復元力がはるかに大きいため、さらなる高い反発力を期待できる。これまで、実現できなかった夢のバットだ。2020年12月に発売すると即完売。依然、入手困難な状況が続いている。725g。トップ・ミドルバランス。5万2800円 ※空気入れ別売り (アシックスお客様相談室  ☎0120-068-806)


自転車のタイヤやボールに空気を入れるように、バット先端の空気穴にポンプで空気を注入する、業界初の「Air Bump構造」を実現。従来のウレタンバットと比べ、反発係数が13%上がっているという。また衝撃の強度(投球速度+スイング速度)によって最適な硬度に空気圧を調整できる。つまり相手投手によって、空気圧を自分好みに調整することが可能。例えば投球の勢いに負けてしまうといった場合は、空気圧を低めに。打球部が潰れて中芯に当たる感覚がある、振り切るとポップフライになるといった場合は、空気圧を高めにして最適化できる。

K点越えを連発!!
ディマリニ K-POINT STRONG


キング・オブ・ソフトボールと呼ばれたレイ・ディマリニが設立。身長170㎝あまりと小柄なソフトボール選手だったディマリニは、技術を高めるバットと科学的なトレーニングの研究に没頭。のちのディマリニ社の礎となり、高反発な力を生む世界初の多重管バットを生み出した。最新作の「K-POINT STRONG」は、2層構造の肉厚ウレタンを導入してインパクトの打球部変形率がさらに大きくなり、最大級の飛びを実現している。83cm・84㎝・85㎝。720~740g。トップバランス。4万9500円(アメア スポーツ ジャパン株式会社ウィルソンスポーツチーム  ☎03-6831-2711


密度の異なるウレタンを2層構造にして、軽さを保ちながらウレタンを厚くすることに成功。ウレタンのたわみが最大化して高い反発力を生む、いわゆるトランポリン効果で飛距離が伸びる仕組みだ。またM号球に合わせて開発した「HMコンポジット」をグリップから打面部先端まで使った1ピース構造で、しなり負けすることなくパワーをボールに伝えることができる。ヘッドキャップには、振り抜きやすい凹みのあるDISH WEBキャップを使用。硬質な素材もインパクト時の力の分散を抑えてくれる。

カーボン&ラバーのいいとこ取り!
ルイスビルスラッガー ニュートロンⅡ


1883年創業、ベーブ・ルースが愛用し、メジャーリーガーのバットでもお馴染みのルイスビルスラッガー。もっとも打撃の優れた選手を選出するシルバースラッガー賞の創設者でもある。ニュートロンは外管カーボンと内管カーボンの間にラバー材を配置し、カーボンのトランポリン効果と、ラバーの反発力によって高い飛距離を生み出すモデル。新作のニュートロンⅡではラバー素材を改良して、さらに反発係数が上がっている。セミトップバランスで振り抜きやすく、操作性が高い。83㎝・84㎝85㎝。680~740g。4万4000円(アメアスポーツジャパン株式会社 ウィルソンチームスポーツ☎03-6831-2711

外管カーボンと内管カーボンの間にあるラバー材反発弾性率を従来品の20%から64%までアップし、反発力が上昇。硬いM球にも対応する打球面となっている。ヘッドキャプには軽量かつ硬質な、独自のRTXキャップを採用。振り抜きやすくインパクト時の力の分散を抑えて、強い打球を打つことができる。コントラスト控えめマットな2トーンカラーで、見た目もオシャレ。

自然な振り抜きが生む、大飛球!
ミツワタイガー 一般軟式 iota HW-Super DL


虎印でお馴染み、かつて阪神の掛布選手が愛用したことでも知られる大阪の野球メーカー。J-grip、斜めヘッド形状など、独自のアイデアを込めたバットを展開していることで知られる。レボルタイガー イオタの新作は「速×飛×操」をコンセプトに掲げ、美津和タイガー自慢の機能が3拍子揃った注目作だ。700~760g。トップバランス。4万7300円(株式会社FDR ☎0120-000-813)

反発力が異なるウレタンを2重構造にした新素材、「スーパーウレタン」は従来から飛距離2mUPの反発力を実現。内の芯材側に高反発素材の「DOPE CORE」、外側にM球に合った硬めのウレタンを使い、異なるウレタンがトランポリン効果を生み出してくれる。また楕円構造のJグリップにより、打面部が常に同じになるのも特徴。さらに非打面のヘッドを少し斜めにカットすることで、打面側が重くなり、スイングスピードが加速する。

独特の形をしている「Jグリップ」は美津和タイガーだけが展開する楕円構造のグリップ形状。手の平と接着面積が広くなることで、安定したリストワークとなり、スムーズに最短距離のスイングが可能になる。自然と脇が締まり、適切なバッティングフォームも身に付く効果も。強打者の職業病ともいわれる、有鈎骨骨折を防ぐ役割もあり、一石二鳥。

打率がグングン上昇!?
ローリングス HYPER MACH AIR Ti


指先まで隠れ、掴みやすくワンハンドキャッチが可能な、グラブの生みの親であるローリングス。軟式バットでは、打球の球速や軽さに定評のある「ハイパーマッハシリーズ」が人気。新作は打球部に「AIR POCKET」機能を搭載し、打球速度が前作から4%上がっている。700~730gと軽量で操作性も抜群。鋭く野手の間を抜けるような打球が打てる。トップバランスとミドルバランスを用意。5万600円。(ローリングスジャパン ☎0120-996-751

特許出願中の新構造「AIR POCKET」は、ウレタン内部を空洞にし、その中心にチタンチューブを内蔵。弾性体、ハイパーチタン、カーボンの三層からなる打球部全体のたわみを最大限に引き出し、ボールを強く押し返してくれる。よって特徴である打球速度も、さらに向上しているのだ。ただ芯に当てることで最大限の威力を発揮するため、中上級者向け。
またハイパーマッハ3のテーパー構造を受け継ぎ、しなることでスイングの加速を促してくれる。

ウレタンの厚み=飛距離!? 肉厚ウレタンバット
SSK MM18


創業1946年。高校球児にはおなじみの「バットのSSK」。最新の軟式バットではボールが硬くなったM球に対応するため、ボールを潰さずにバットに乗せて飛ばすことを意識。そこで「ウレタンが厚いほど反発力は上昇する」ことに着目し、18㎜の肉厚ウレタンを採用。ダイレクトに飛距離につながると、草野球好きの間でも注目のバットになっている。大人っぽいデザインも好評だ。700~750g。トップバランス。4万9500円。(エスエスケイお客様相談室 ☎0120-50-7789

肉厚になるほど重くなるウレタン。そこでウレタンの厚さを追求しながら、芯棒FRPの形状設計、ウレタン部の構造設計を再調整。スイートスポットにあたるヘッドから150mmの部分を18mmに設定しつつ、84㎝で720gという重量で振り抜きやすさも実現している。ウレタンそのものにも高反発な素材を採用。しっかり弾き返す復元力により、芯部分での反発係数がUP、そのまま飛距離の伸びにつながっていく。

軟式初!? カーボン四重構造
ZETT ブラックキャノンV1


じつは100年以上の歴史を持つスポーツ用品メーカーのゼット。打球の速さに定評のあるブラックキャノンシリーズでは、硬いM号球に合わせて、高強度かつ高い靭性を持つ三菱ケミカルの国産カーボン材を使用。新作のV1ではボールがバットにヒットした時の、バットのたわみ(トランポリン効果)を向上させるため、三重管構造から四重管構造へのアップデートも果たしている。84㎝/770g・84㎝/720g・84㎝670g。トップバランス。4万7300円(ゼット株式会社お客様相談センター ☎0120-276-010

進化した四重管の打撃部は、細部にまでこだわり抜いたスプリング構造となり、最大限にトランポリン効果を発揮。年々、飛びと弾きが増しているうえ、カーボンバットならではのしっかりとした打感も人気の一因となっている。

さらに、グリップ側の強度をUP。投手が投げるスピードボールにバットが負けない、メガハイブリッド構造となり、打者のスイングスピードやパワーを効率よくバットに伝え弾き飛ばしてくれる。これもM号球に最適な進化の一つだ。

ウレタンを超えるカーボンバットを本気で追及!
イーストン ADV


アメリカでNo.1シェアを誇る野球用品といえばイーストン。金属バットも有名で、日本ではリトルリーグでの使用率が高い。’60年代から金属バットの製造を始め、アルミやカーボン技術に優れて、常にコンポジットバットの先駆的な存在だ。2020年に登場した新作「ADV」は、ウレタンを超え得るカーボンバットとしても注目。新製法「RTM」により、打球面全体に一貫したエネルギーと安定した反発力をもたらしてくれる。730~750g。トップミドルバランス。4万7300円(株式会社FDR ☎0120-000-813)

RTMとは「Resin Transfer Molding technology」の略称。外側のチューブ状のシームレスカーボンファイバー、内側の高強度コンポジットインナーからなる2層構造で、ボールがインパクトした瞬間、外のカーボンがたわんでコンポジットインナーを圧縮。2つの素材が爆発的な反発力を生み、ボールをパワフルに飛ばしてくれるイーストンならではの新機能だ。

グリップはタイカップ仕様で、操作性がよく変化球にも対応しやすい。加えて振動の抑制し、怪我を防止する独自のパワーブーストグリップを採用。


写真 / 丸益功紀 文 / 桐田政隆

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