垂直輪列!? 激レア機構のスケルトンウォッチ

稀少なムーブメント＆バンドが文字盤デザインに大きく寄与！

近頃、機械式時計の世界ではスケルトンがちょっとしたトレンドです。以前なら「スケルトン時計＝超高級時計」が常識だったのですが、比較的安価な機械式ムーブメントが普及するに連れ、スケルトンデザインも身近な存在になったのです。

今回ご紹介する、伊・ミラノ発ブランド、アット ヴェルティカーレ（atto VERTICALE）の製品も、そうしたトレンドに応えたものです。両面スケルトンであるうえ、搭載されている手巻き式ムーブメントが、直線状に各歯車が連なる、いわゆる垂直輪列構造という非常に珍しい時計です。
※「輪列」とは、互いに噛み合って連動する歯車などから構成される伝達機構のこと。

アット ヴェルティカーレはイタリア人の工業デザイナー、トーマソ・マセラ氏が2016年に立ち上げた新進の時計ブランド。全シリーズが垂直輪列の手巻きムーブメント搭載という、大変ユニークなプロダクトを展開しています。

この「オリジン シリーズ」も例外ではなく、垂直輪列ムーブメントの繊細な動作を眺めて愛でる楽しみを提供。また、そのムーブメントの背後に垣間見えるバンドが文字盤デザインの一部になっているのが、このシリーズの一番の特徴です。加えて、アルマイト処理されたアルミ製ケースは発色鮮やかで、バンド（コットンキャンバス製NATOタイプとレザー製の2タイプ展開）の風合い＆カラーも相まって、イタリアらしい洗練さと品の良さを手元に演出UPします。

なお、本モデルは今年（2020年）4月からクラウドファンディングが実施されていましたが、この12月に一般販売がスタートし、現在、誰もが購入できる運びに。スケルトン＆垂直輪列ムーブメントの採用とあって、時計好きやメカ好きの興味を喚起するのはもちろんですが、手の届きやすい価格ゆえ、気軽に機械式時計を楽しみたい人にもオススメのコチラ。ユニセックス仕様なので彼女へのプレゼントにも良さげですし、色違いのペアで購入するのもアリでしょう！

バンドを取り外せば、ケースバックからでも垂直輪列のムーブメントが鑑賞可能。しかも、こちら側からなら機械式時計の心臓部であるテンプがブリッジに隠されていないため、そのクルクルと小刻みに動作する様がしっかりと見えるのだ。

問い合わせ先／ガジェットジャパン　☎ 03-3664-7328
https://gadget-japan.com/brands/atto-verticale/
 
※表示価格は税抜き

文／山田純貴