特集・連載
「残さず使う」は革小物でも新潮流。独特の質感とシボが味わえる名刺入れ&ミニ財布
これからの革小物を考える 新作革小物を見渡して集めてみたら……今、そしてこれからの理想のライフスタイルまで見えてきた!? これぞ今買うべき革小物の最新事情をお伝えします。 この記事は特集・連載「これからの革小物を考える」#05です。
独特の質感を持つ“ジビエ”な革
革は食の副産物。せっかく命を頂戴したんだから、残さず使うのは正しい考え方。これは害獣駆除などで捕獲された野生動物でも同様であるべきでしょう。
ご覧の2作はかたやフィンランドのヘラジカ(右)、もう一方はツキノワグマ革(左)というレア品です。
触るとわかりますが、それぞれ独特の質感とシボが味わえるよう丹念になめしてあり、仕立てもじつに丁寧。これこそエコでありサスティナブルであることを職人技で美しく主張する、今持つべき革小物といえます。
「フィンランドエルク」革
CYPRIS[キプリス]
ササマチ名刺入れ
ふっくらとした柔らかさとしっとり優しい質感を併せ持つエルク(ヘラジカ)革を使用した名刺入れ。深い緑の色合いも魅力的だ。裏地にはペットボトルから再生された繊維、エコペット®を使用している。1万4000円。(モルフォ)
ツキノワグマ革
Six coup de foudre[シスクードフードル]
ツキノワグマ ミニマム財布
素材のよさを生かすため縫製を極限まで少なくした財布。金属部は抗菌性能のある真鍮無垢素材を採用。その渋色は革の味わいにもマッチしており、どこかモードなテイストも。札はクリップで挟む方式。2万5000円。(と革)
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。