特集・連載
シャカシャカ同士はNG! ハイテク素材は天然素材と合わせてスタイリッシュに
カジュアルファッション教本 スーツならいつもビジッと着こなしてるよっていうアナタでも、カジュアルなファッションとなるとどう? 急に雲行きが怪しくなる人も多いんじゃないかと……(汗)。何もかも生活様式がリセットされた今、男のお洒落にトレンド追従や高級志向は一切不要! これからの時代に必要なのは、ベーシックな服を正しく着こなすためのデリカシー=気配りの細やかさだとBeginは考えます。というわけで、お金をかけずとも(あるいは少しの投資で)、“デリカシー”のある男になるための企画を用意しました。 この記事は特集・連載「カジュアルファッション教本」#16です。
ハイテク素材を巧みに効かせる[テレコの法則]
シャカシャカにシャカシャカを組み合わせない
上の見出しを見てみてください。シャカシャカシャカシャカうるさいでしょ? 詰まるところ、こういうこと。
ポイントだったら小気味よいアクセントになるハイテク素材も、度を超すとガチのフィールド臭を漂わせ、着こなしのノイズに成り果てるワケです。で、それをいいサジ加減のまま活かす最良の方法が、テック感とは対照的な天然素材とのマッチング。
たとえばほっこりウールカウチン、トラッドなツイードコートやオックスシャツなどがその好例です。一見ミスマッチ、でもじつは好相性。このシャカシャカ使いこそテレコの真髄……って釈迦に説法でしたかね(笑)。
マットなインナーダウンとほっこりニットがグッドバランス
[HIGH-TECH:インナーダウン]×[NATURAL:ほっこりニット]
アップ サイクルのTシャツ3800円。(ユーソニアン グッズ ストア)レッドカードフォー エディフィスのパンツ1万9000円。(エディフィス 新宿)
KANATA[カナタ]
カウチンセーター
上質なバージンウール100%のローゲージ仕様。定番のノルディック柄で、カナダ国内で手作業にて編まれるニットの質感は心まで温めてくれる。3万9000円。(417 エディフィス 渋谷店)
ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED[ロッキーマウンテン フェザーベッド]
ダウンベスト
光沢を抑えたナイロンシェルのダウンベスト。共布の専用袋に収納して携行できるパッカブル仕様だ。汎用性の高さは言わずもがな。3万円。(アール22724)
ツイードコートを羽織ればてろっとパンツがドレス風♪
[NATURAL:ツイードコート]×[HIGH-TECH:てろっとパンツ]
スローンのニット3万2000円。(スローン)ニューバランスの靴2万8000円。(ニューバランスジャパンお客様相談室)
ANATOMICA[アナトミカ]
シングルラグランリバーシブルコート
Aラインコートはチェックのツイード地と、高密度のコットンギャバジンのリバーシブル仕立て。古着好き垂涎の一枚袖のラグランでシルエットよし。16万円。(アナトミカ 東京)
WILD THINGS[ワイルドシングス]
モーションイージーラックスパンツ
伸縮性と防風性を併せ持つポリエステル製の機能素材、プライアンテックスを使ったイージーパンツ。光沢は控えめで、天然素材とも自然に馴染んでくれる。1万4000円。(インス)
オックスシャツをインすればシェルパーカが都会的な印象に
[HIGH-TECH:シェルパーカ]×[NATURAL:オックスシャツ]
ビームス プラスのパンツ1万5000円。(ビームス プラス 原宿)ヒコサカのキャップ9000円。(エディフィス 新宿)
THE NORTH FACE[ザ・ノース・フェイス]
マウンテンジャケット
2レイヤーのゴアテックスナイロンシェルを採用した防水ジャケット。もちろん本気の登山に耐え得る本格スペック。3万6000円。(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
INDIVIDUALIZED SHIRTS×JOURNAL STANDARD
[インディビジュアライズド シャツ×ジャーナル スタンダード]
オックスBDシャツ
普遍的なディテールはそのままに、昨今のムードにハマるオーバーサイズにアレンジ。ピンストライプ柄のオックス素材。2万5000円。(ジャーナル スタンダード 表参道)
コレはNG―[ガチすぎる山男]
教えてくれたテレコの達人
スタイリスト 鈴木 肇さん
老舗にも新鋭ブランドにも精通し、小誌をはじめ、多数の雑誌や広告を手がける人気者。仕事はカタいが頭は柔らかいミックス巧者。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。nono