特集・連載
吊り編み一筋100周年!! カネキチ工業と作り上げた“究極の普通”の向こう側
ループウィラーの1周回って知らない話 今やベーシック好きの常識になった〝吊り編みスウェット〟を世に広めた立役者こそ、1999年創業のループウィラー。当たり前すぎて忘れちゃってる人も案外多いのでは? “世界一、正統なスウェット”を知らずしてベーシックは語れない!! というわけで、昨年20周年を迎えた大定番ブランドのモノ作りを改めて深掘りしていきます。 この記事は特集・連載「ループウィラーの1周回って知らない話」#07です。
柔軟剤を使わずここまで柔らかいのは奇跡!
旧式吊り編み機を守り続け、ループウィラー誕生の礎となった「カネキチ工業」は、なんと今年創業100周年!! それを祝して製作されたのがとんでもなく希少な“超”超長綿、“スビンゴールドシュプリーム”を100%使用したスウェットなんです。
このクラスの超長綿は甘撚りで柔らかさを際立たせるケースが多いなか、洗濯を繰り返しても光沢感と高級感が損なわれないようあえての普通撚りを採用し、自然なヌメリ感を生かすべく仕上げの柔軟剤は不使用。
究極のコットンを使いながらも、LWらしくごく自然に、ごく普通の風合いに仕上げてるんです。とはいえ、余計なことをせずともここまで柔らかいのは奇跡。
吊り編み一筋を貫くカネキチ工業の集大成に相応しい、まさにシュプリーム=至高の出来です。
※本商品は原料が希少すぎて大量生産が不可能。売るほど数が作れなかったので、Begin本誌2020年11月号にて読者プレゼントとさせていただきました。プレゼントの応募受付は終了いたしました。予めご了承ください。
LOOPWHEELER[ループウィラー]
KANEKICHI 100th SWEAT(カネキチ工業100周年スウェット)
カネキチ工業が南方鋭一郎氏により「南方メリヤス」として創業されたのは1920年。以来、大量生産を拒否して吊り編み一筋。現在の南方仁太郎氏は4代目。100周年記念スウェットについて南方氏曰く「洗濯を繰り返して育った風合いは想像を超えてくるはず!」とのこと。
左袖にカネキチ工業のロゴ刺繍が!
カネキチ工業で代々受け継ぐ屋号のタグ
幻の“超”超長綿スビンゴールドシュプリームを100%使用
インド綿のスジャータ種と海島綿のビンセント種を交配して生まれた、最高級綿“スビン”。その第1世代の綿だけに与えられる称号が、最上級たる“スビンゴールドシュプリーム”だ。
他の綿より栽培期間が数か月長く、収穫量も少ないため(年間12トンのみ!)栽培が困難だが、その繊維は極めて細く、極めてしなやか。至高の名に一切の偽りなし!
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年11月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人 スタイリング/鈴木 肇 ヘアメイク/北村達彦