有色綿を未染色のまま編み立てた優しい風合い
まずループウィラーにこんな色があったってことにビックリ! でももっと驚きなのは、このやや茶&緑がかった生地が“未染色”だってこと!!
原綿を育てたのは、米国の昆虫博士、サリー・フォックス女史。環境に優しいけれど、機械による紡績が困難だったために誰も栽培しなかった茶綿を、私財を投じて自ら畑を耕し、品種改良にトライした偉大なお方です。
一人の昆虫博士があらゆる圧力に屈せず守り育てたオーガニック綿花畑
その過程で突然変異により緑の綿花も出現し、苦労の末機械で紡績できるこの2色のオーガニックカラードコットンが完成……したものの、その後は波瀾万丈。白い綿花を育てる大規模農場などから圧力がかかるなど、大変な目に遭ったのです。
それでもなお有色綿の栽培に尽力したサリーさんの原綿は、古い体質に捉われない「大正紡績」というパートナーの手により晴れて高品質な糸になったのでした。
希少で貴重なナチュラルウィラーは、そんな彼女たちへの敬意が込められた、ブランド史上最高に優しい♡スウェットなんです。
1985年に茶綿と出会うと、私財を投じて品種改良を繰り返し、1989年にオーガニックの有色綿を完成させた偉大な博士。あらゆる圧力に屈せず環境問題に尽力する姿勢は敬礼もの。
20着限定
LOOPWHEELER[ループウィラー]
NATURAL WHEELER(ナチュラルウィラー)
ブラウンもグリーンも未染色! 本来は年一度の受注生産制で本年度分は終了しているが、Begin読者のために今回特別に各色10着ずつ確保。ループウィラー 千駄ヶ谷にて「Begin見たよ」とお伝えください(先着順につき完売の場合はごめんなさい >< )。各2万円。
突然変異で生まれた“緑”の綿花
5000年前からある“茶”の綿花
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年11月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人 スタイリング/鈴木 肇 ヘアメイク/北村達彦