特集・連載
毎冬即完売する隠れ名作「ウールウィラー」は糸一本までこだわって編み出された!
ループウィラーの1周回って知らない話 今やベーシック好きの常識になった〝吊り編みスウェット〟を世に広めた立役者こそ、1999年創業のループウィラー。当たり前すぎて忘れちゃってる人も案外多いのでは? “世界一、正統なスウェット”を知らずしてベーシックは語れない!! というわけで、昨年20周年を迎えた大定番ブランドのモノ作りを改めて深掘りしていきます。 この記事は特集・連載「ループウィラーの1周回って知らない話」#04です。
ウールの見栄えとコットンの肌触りを両立
スウェットの歴史を紐解くと、コットン製以前の主流はウール。ループウィラー代表の鈴木さんはかねてから、この昔ながらの“正統な”機能素材にも挑戦したかったのだと言います。
「目指したのはウールの風合いを活かしつつもチクチクせず、自宅で洗える、“今使える”スウェット。カネキチ工業とタッグを組み、数年がかりで試編を繰り返し、ある数値を導き出したんです」
それが“表糸=ウール85%+ナイロン15%、中糸&裏糸=コットン100%”という黄金混率! この三者混素材を、吊り編み機で編み立てた生地は、高級なセーターのような質感ながらも、洗濯機で洗える!万能選手に。
それでいて着心地はコットンという、いいとこ取りな“ウールウィラー”が完成したのです。まさに糸一本までこだわり抜いた隠れ名品。毎シーズン冬を待たずに完売してしまうので、気になる人はお早めに♪
ループウィラー代表
鈴木 諭さん
1959年静岡県浜松市生まれ。1999年ループウィラーを創設。当初は欧州で知名度が上がり、後に日本でも人気に。吊り編み=LOOPWHEELとした英訳は鈴木さんによる創作。現在はTSURIAMIが世界標準語に。
こう見えても洗濯機で洗えます♪
LOOPWHEELER[ループウィラー]
WOOLWHEELER(ウールウィラー)
ウールとナイロンとコットンをブレンドすることで、ウール特有の上質感&ボリューム感を生みながら、優し~い肌触り&イージーケアを実現した、革新的な吊り裏毛素材。グレーとブラックの2色展開。2万7000円。
表糸はウール85%+ナイロン15%のセーターみたいな風合い
中糸&裏糸はコットン100%の着心地♡
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年11月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人 スタイリング/鈴木 肇 ヘアメイク/北村達彦